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おっさんと人外を中心によろずっぽく。凄くフリーダム。
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いろんなところで猛暑ネタをやっているので私も便乗。
ジョルディアとリゾディアです。イタリアなんだから夏とかそんな暑くなるわけないだろ、ってツッコミは受け付けません。一番暑い時の平均気温が24度とかどれだけ過ごしやすいんですか。そりゃあボスも引きこもるよ(関係ない)
とりあえずジョルディアから。

 

 

 

 ジョルノの額にうっすらと汗がにじんでいた。それを指先で拭いながら、ディアボロの方に目を向ける。いつものあのやたらと露出度の高い服に、後ろで一つにまとめられた髪、そして口にはアイス。これだけ涼しそうな格好をしているのに、彼を見ていると暑苦しく感じるのはなぜだろうか。
「僕のアイスは?」
 その問いに、ディアボロは嫌そうな顔をジョルノに向ける。突然家に押しかけてきて、食べ物をねだるなんて図々しい奴だ。そう顔に書いてあった。しかしそんなものを気にするほどジョルノの神経はやわではないので黙殺する。
「自分で取って来い」
「ハーゲンダッツをもらっていいですか?」
「それはトリッシュのだからやめろ」
 存外切羽詰った声で返された。たぶんトリッシュのアイスを食べてしまったら、あとでディアボロが問答無用で仕置きされるのだろう。
「ていうか、ボス」
 やはり額の汗を拭いながら、ジョルノが改まった口調で言う。ディアボロもまた、額や首筋にうっすらと汗がにじんでいた。
「どうして冷房を入れないんですか?」
 ずっと気になっていたことだった。金持ちなんだから、家ではガンガンに冷房を付けているのだと勝手に思っていた。それなのに彼の家に涼みにきたら、窓を開け放って自然の風を入れていたのだから拍子抜けしてしまう。まさか今話題の地球温暖化を気にするような人物でもないだろうに。
 ジョルノの問いに、ディアボロは一瞬きょとんとした顔になった。まるで冷房という言葉をはじめて聞いたと言いたげな顔だ。それだけ、彼にとって冷房は無縁なものなのだろう。
「どうしてって、お前」
「えぇ」
「冷房なんて入れたら腹を冷やして壊すだろうが」
 女みたいなことを言われ、ジョルノの額にわずかに青筋が立つ。
 テメェ一回鏡の前で自分の姿見てみろや。
 ジョルノは内心でそう思った。
「・・・ボス」
「なんだ?」
「ちょっと歯ァ喰いしばれ」
 その直後、ディアボロは笑顔のジョルノに思い切り殴られた。暑さは人を短気にさせるらしい。
 この後有無を言わさずジョルノに冷房を付けられ、トリッシュのハーゲンダッツを食べられたディアボロは、腹を壊したまままたトリッシュに殴られたという。


END

 

 

トリッシュもボスと同じ理由で冷房苦手だよ。腹巻でもすればいいのにネ!
よく考えたらジョルノは一応吸血鬼とのハーフなんだから気温の変化とかに強そう。むしろそういうの感じなそう。ジョルノがどんどん人外になっていきますね。
次は同じネタでリゾディア

 

 


 自分はいったいなにをやっているのだろう、とリゾットは思った。珍しく家に呼び出されたと思ったら、そこには鬱陶しげに髪を後ろでまとめたディアボロがいた。そしてそんな彼から、なにも言わずにうちわを手渡された。扇げ、ということなのだろう。自分をではない。ディアボロを、だ。
「あんたは自分を扇がせるために暗殺チームを作ったのか?」
 ぱたぱたと彼を扇いでやりながらも、嫌味がもれる。しかし言葉にあまり覇気がないので、嫌味というよりも諦めの言葉にしか聞こえなかった。
「馬鹿とハサミは使いよう、という言葉があるだろう」
「誰が馬鹿だ、露出狂が」
 いくら逆らわないからと言って、彼は自分を使いすぎだ、とリゾットは常々思っていた。別に相手が上司だからディアボロの命令に逆らわないわけじゃない。ただなんとなく、甘やかしてしまうのだ。たぶんこんな雑用めいたことを命じるのは自分にだけだろうから、と思うと逆らえない。
「暑いんだったら娘でも連れて海にでも行ってくればいいだろう」
 彼が冷房に弱いということを知っているので、あえてそう勧めてみる。するとディアボロは首を振った。
「海は人が多いし、肌が焼けるから駄目だ」
 まぁ、そんな回答も予想済みだったが。
 リゾットはその言葉を呑み込みながらため息を付いた。それからは黙って、彼の気が済むまでうちわで扇いでやる。 
 その露出しているうなじに噛み付いてやりたいと思ったが、きっと暑いと怒られるだろうから、リゾットはぐっと我慢した。損な役回りだと思う。これだけしてやってるのに、触らせてすらもらえないなんて。
 いくら忠犬でも、ずっとお預けのままじゃあ怒るぞ。
 そう思ったが、リゾットはディアボロに待て、と言われればいつまでも待っていられる自信が無駄にあった。もうすっかり、女王様に調教され済みだ、と一人ごちる。
 この後すぐにディアボロは昼寝をはじめてしまったが、リゾットはいつまでも彼を扇いでやっていた。


END

 

 
お互いの信頼度がえらいことになってますね。その前にリゾットのMっぷりg(ry)

リゾットは噛み癖のある忠犬。でも擬獣化すると猫になる不思議。
思いっきりボスに噛み付いてるリゾットなリゾディア絵が見たいです。

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シノハ
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自己紹介:
1月14日生まれの新潟県民。

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最近はfkmt作品に手を出してます。
乙一作品と三原ミツカズ作品と藤田和日郎作品も好き。
節操なしの浮気性です。
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