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アカギ(19)×アカギ(53)を書いたらアカギ(13)も書かなければ。
というわけで13×53です。
おじいちゃんが大好きな孫とそんな孫が可愛いくてしょうがないおじいちゃんがいます。










 少年は顔を上げて猫のようにジッと神域を見つめていた。睨むふうでもなく、観察をするふうでもなく、ただそれにしか興味がないように一心に彼を目に焼き付けている。
 先ほどからこの調子なので、神域はどうしたものかと思いつつも少年に付き合って彼を見下ろしながら視線をそらさない。同じ色をした瞳がしばらくの間交差する。
 やがて先に口を開いたのは少年の方だった。
「あんた、本当に40年後の俺なのか?」
「一応な」
 少年時代の自分とはいえ、その質問の意味を計りかねながら神域は答える。
 神域は少年から視線を外さないまま、果たして40年前の自分はこんなだっただろうかと、問われたこととほぼ同じことを思った。子供の頃の自分はもう少し大人びた人間だと思っていた。しかしこうして好奇心を隠さずにこちらを見上げてくる目は、確かに歳相応のものだ。逆にこの少年が6年後にあんなふうになってしまうのを、自分のことながら不思議に思う。
「あんたは俺なのに、なんで・・・」
「なんで?」
 続きの言葉を促すように、神域はオウム返しをした。
「なんで俺はあんたを見て可愛いと思うんだ?」
 心底から不思議そうに言われてしまった。軽く首をかしげながらこちらから視線をそらさない少年に、神域は堪えきれずに思わず噴き出してしまう。すぐに口元を手で覆ったが、抑えきれない笑いがもれていた。
 そうきたか、40年前の俺。
 喉を鳴らして笑いながら、神域はそう思う。50を過ぎた男を捕まえて可愛いはないだろう。むしろそんな思考回路な少年の方こそちょっとお馬鹿で可愛いのではないだろうか。
 昔の自分の意外な一面を見つけて、神域は機嫌がよくなる。笑いすぎて頬がうっすらと赤くなっていた。
「可愛いな、お前は」
 もうすでにすれてしまっている青年とは違って。
 その言葉を呑み込みながら、神域は口元を覆っていた手で少年の頭をくしゃくしゃと撫でた。
「子供扱いすんな」
 少し怒ったように少年が言ったが、神域は楽しげに喉を鳴らしたままやめない。口ではああいっていても、内心では喜んでいるということを神域は昔の自分のことなので知っている。
 なんだかんだで大人しくされるがままになっている少年を見ながら、突然キスをしたらどんな反応をしてくれるのだろうと思い、神域はそれを確かめるために唇の端をつり上げながら体をかがめて彼に顔を近付けた。



END









19だったら同じような会話をしててもこんなほのぼのにはならないんだろうな、と思います。
13の性格がいまいち把握できません。19ほどじゃないけどやっぱりSなんでしょうか。
でも少しは子供らしいところがあってもいいと思います。
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1月14日生まれの新潟県民。

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