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ジョルディア祭に送りつけてしまったもの。
本当はギャグっぽいのを書こうとしたんですが、どう考えてもボスよりジョルノとトリッシュのほうが目立ってたんでやめました。Sコンビを絡ませるとそっちがメインになるから困る。
いずれ廃案になった方はきちんと書き上げてこちらに上げときます。
今回、暗い感じです。ボスが可哀想なことになっているので苦手な方はご注意を。微妙に暴力というか、流血表現あり。
最近はずっとリゾディアとかトリディアばっかりでボスを甘やかしてたんで、こういうのもたまにはいいんじゃないでしょうか。
若干、以前書いた監禁なジョル+トリ×ディアの続きっぽいですが、想像にお任せします。
逃げられないようにアジトの地下に閉じ込めて、一番最初に手足の骨を折られた。本当に、なんのためらいもなく。そのあとすぐにスタンドで治されたが、あれは警告だったのだろう。逃げようとすれば、またすぐにでも手足の骨を折るぞ、という。逃げられないくらいガチガチに人の体を拘束しておいてよくやる、と男は思った。そこまでして自分を繋ぎとめておきたい理由はなんなのだろうか。それは知っているけど、理解はできない。あまりにも歪みすぎているから。
「僕はね、父親似なんですよ」
男を自分の足の間に挟みながら、後ろから抱きかかえるようにして少年は唐突に言った。抑揚のない声に男は相手の真意が図れなくて、首を捻って少年の顔を振り返る。とても冷たい表情をしていた。普段から冷たい印象を受ける整った顔を更に冷え冷えとさせて、遠くを見据えるような目をしている。しかし男の視線に気が付いて、ニコリと笑った。
「僕の父親の話はしましたっけ?義父ではなく、本当の父親の方」
尋ねながら少年は鼻先で男の桃色の髪を掻き分けてべろりとうなじを舐めた。それだけで少年によって暴力と快楽に慣らされた男の体は反応する。相手のそんな反応を楽しみながら、少年はうなじに歯を立てた。今はゆるく噛み付いているだけだが、時折本気で肉に歯を喰い込ませてくるので油断はできない。
男の体には少年によってつけられた痣や傷がたくさんあった。殴られた痕や、火傷を負ったような痕、切り傷に刺し傷、それに噛み痕……おおよそ個人で人間に与えられるような傷痕が、男の体に凝縮されている。少年のスタンドは相手が死ななければ簡単に傷を治せてしまうので、暴力を振るう時は手加減というものを知らない。
どんなに男が少年に従っても、結局は彼の気分次第だった。機嫌の良い時はこちらが戸惑うくらいに甘やかされ、優しく抱かれる。反対に機嫌の悪い時はどんなに許しを請うても、精神的にも肉体的にも追い詰められた。飴と鞭どころの話ではない。本当に、少年の気分次第なのだから。
歪んでる、と思う。酷く酷く歪んでる。いったいなにがそんなに少年の心を歪ませたのだろうか。いつかちらりと聞いた、義父からの虐待のせいだろうか。それとも、もっと遺伝子レベルで関係しているのだろうか。
「貴様の父親など、知らん」
少年のその父親というのに興味を持って、男は話しを促すように言った。そうですか、と少年は短く答える。
しばらく無言があり、少年はなにが楽しいのかずっと男のうなじに歯を立てて遊んでいた。だがやがて、思い切り噛み付いてくる。こういう時、男はいつも不安になった。この少年は本気で自分の肉を喰い千切って飲み込んでしまうのではないか、と。
「いっ・・・!」
「僕の父はね、一人の男を愛していたんだそうです」
滲む血を舐め取りながら、少年は言った。
「異常な執着心で、父は相手を追い詰めていきました」
傷口を舌や歯で更に抉られる。鈍い痛みと、わずかばかりの快楽が体を駆け抜け、男は体を震わせた。
「でも結局、男は父を受け入れず、最終的に二人は殺し合いました。そして父は、愛する男を殺してしまったんです」
長い髪を鷲掴みにされ、無理やり少年の方を向かされた。そして息を呑む。いったいどんな顔でそんな父親の悲恋を語っているのかと思えば、彼は笑っていた。とても楽しそうに。少年にとってたとえ父親でも、所詮は他人事なのだろう。ならばどうして自分にそんな話しをするのか、男にはわからない。
「似てると思いませんか。僕と父は」
「・・・なにが」
「僕はこんなにあなたを愛しているのに、それがあなたに伝わらない。しかも一度、殺し合っている」
ゾッとした。顔に笑みを浮かべながら、人の自由を奪っているこの状況で、なんのためらいもなく愛と口にする少年が恐ろしい。おそらく少年は、自分が酷いことをしているという自覚がないのだ。だからこんな簡単に愛だのなんだのと口にできる。
男は自分の顔が強張るのを感じた。それに気が付いたのか、それとももう用は済んだのか、少年は掴んでいた男の髪を解放した。男は少年から顔をそらす。できることなら、すぐにでもこの場から立ち去りたかった。これは今までに何度も、いや、常に思っていることだった。しかし今日ほど強くそう思ったのは初めてだ。自分も大概、普通の人間とは違う思考回路を持っていると自覚はしていたが、少年はそれを上回っている。しかも自覚をしていないのが厄介だ。未知のものに対する恐怖を覚える。
「さっきの話、まだ続きがあるんです」
もう聞かなくていい、と男は思ったが、なにを言っても少年は自分のやりたいようにしかしないので、黙ったまま聞く。
「父はその殺してしまった男をどうしたと思いますか」
グッと、先ほどのうなじの傷に爪を立てられた。いや、爪を立てるなんて生易しいものではない。抉っている。ぐちぐちと傷口を広げ、指を突っ込み、肉を抉っていた。自分の血が裸の背中をつたうのをリアルに感じる。
「・・・ぐっ!」
「男との戦いで、父の体も無事では済まされませんでした。首から下が完全に駄目になってしまったそうです。だから、もらったんですよ」
「なに・・・を?」
「殺した愛する男の体を。男の首を切断して、その体の切断面に自分の首を縫いつけた」
信じられない思いで、男は少年の話を聞いた。話を聞いていると、首だけになっても父親は生きていたかのようだ。しかも自分の意思で、殺した男の体を乗っ取った、と。ありえない、と男は思った。この世にはスタンドというものが存在する。だから大抵のことは起こりうるだろう。しかし首だけになっても生きているということはあるだろうか。そんな人間、聞いたことがない。少年の父親は、本当に人間なのだろうか。
「自分の父親ながら、愚かな話です。殺してしまったら、元も子もないでしょうに」
その声色は、どこか嘲りを含んでいた。
「僕と父は似ているけど、二の舞は踏まない。生きているあなたを手に入れる。絶対に、殺したりはしません」
ようやく、少年は傷口を抉るのをやめた。一瞬でも、あの殺された男のように首を切断されるのではないかと思っていたため、男は酷く落胆する。そして少年の言葉に絶望した。いっそのこと殺してくれたら、どれだけ楽だろうか。
「舐めて」
傷口を抉ったため、赤く染まっている指を口元に持ってこられる。男は一瞬躊躇したが、それでも舌を出してその指を舐めた。それから口に含む。自分の血の味が不快で、わずかに眉間に皺が寄った。しかしそれだけでは満足しなかったのか、少年は喉を突くほどの勢いで指を更に奥に入れてくる。むせそうになったが、なんとか耐えた。いつも咥えさせられている少年のものを考えれば、細い指ぐらいどうということはない。
「愛してますよ、ディアボロ」
未だに血を流しているうなじに何度もキスを落としながら、少年は愛しげにそう繰り返す。男はそんな正気の沙汰とは到底思えない言葉を聞きたくなくて、ただ少年の指に奉仕することに集中した。
END
もう疲れ気味のボス。
うちのジョルノは電波具合と人の話を聞かないのとSっぷりはジョナサン似(うちのジョナサンは基本電波のS。でも受け)
でも病的なまでに誰か一人に異常に執着するのはディオ似です。
電波S×異常な執着心=ジョルノなんで、そう考えるとジョルノは凶悪すぎる。
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