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なんとか会長とフェンリルが仲良くしている小説を書こうと思って気が付いたらアリス×リーガルになっていた。
後悔はしてないが反省はしている。
別にデクス×アリスファンに喧嘩を売ってるわけじゃないです、本当です。私もデクアリ好きですから。

なんかアリリガって略すとアリシア×リーガルみたいですよね(アリリガ好きですが)
リスリガって略せばいいの?

 

 


 自分の髪と似た色の毛並みをブラッシングしてやると、フェンリルは気持ち良さそうに目を細めた。リーガルはともに戦ってくれる仲間を、丹念にブラシで梳かしてやる。リーガルよりも大きな体をしているので大変な作業だが、毎日していることなのでそれが当たり前になってしまった。最初こそ魔物を仲間にするというのは驚いたが、今では互いの命を預けあう大切な仲間だ。
 エミル達は今、朝食を作るために離れた場所にいる。近くで毛を梳かすと料理に毛が入ると悪いので、リーガル達の方から離れた。たとえ今この状況で魔物に襲われても、フェンリルと一緒にいるので難なく蹴散らせるだろう。
「今日の食事当番はマルタか・・・」
 ブラッシングが終わり、地面に寝転がって腹を出しているフェンリルを撫でてやりながら、リーガルは呟く。最近、微妙に料理が上手くなってきたとはいえ、大丈夫だろうか。エミルが手伝いをしてやればいいのだが、マルタがそれを受け入れるかはわからない。いっそのこと自分が毎回食事を作れたらどれだけいいだろうか。リーガルはそう思う。
 フェンリルは体を反転させると、お座りの姿勢になって鼻先をリーガルの顔に近づけた。それから控えめに頬を舐めてくる。わずかにテンションの下がったリーガルを心配したのだろう。フェンリルのそんな心遣いに気が付いて、リーガルは安心させるように小さく微笑むと相手の豊満な鬣を撫でてやった。くーん、と甘えたような声をあげる。こうやって見ると、少し大きいだけの普通の動物のようだ。
「お前の分の食事は、私が作ってやるから」
 最近もっぱら、リーガルが魔物の育成係りになってしまっている。子供が最初に動物を飼いたいと言い出して、後々世話は母親任せになる、ということはよくあることだ。リーガル本人もそれ自体は苦に思ってはいないし、むしろ楽しんでやっている。流石はにくきうだんでぃ。
 しばらくリーガルに寄り添って甘えていたフェンリルだったが、突然顔を上げると鼻に皺を寄せて低く威嚇するような声を上げた。リーガルもそちらを見上げる。
「あらあら、仲がいいのね」
 見た目にはぴったりだが、年齢にはそぐわない甘ったるい口調。見れば魔物に乗ったアリスが空から近づいてきていた。今まで何度か戦闘になっている敵だ。普通の魔物が襲ってくるのならあまり問題はないが、彼女と彼女の連れている魔物となると別だ。リーガルとフェンリルはとっさに身構える。
「そんなに怖い顔しないでくれるかしら。アリスちゃん、今日は戦いに来たわけじゃないの」
 地面に降り立ったアリスは、やはり甘ったるい口調でそう言った。しかし彼女の場合、子供じみた仕草や外見を裏切って腹の中には狂気が渦巻いているため、どこまでその言葉を信じていいかわからない。だが今回の場合、本当に戦闘をしに来たわけではないのかアリスを連れてきた魔物はすぐに空高く舞い上がってその場で待機していた。彼女からは殺気も敵意も感じない。どうしたものかとリーガルはしばらく逡巡するが、基本的に紳士なのでアリスの言葉を信じることにした。
「手は出すんじゃない」
 今にもアリスに襲い掛かりそうなフェンリルに短く指示を出す。するとフェンリルは一瞬不満そうにリーガルを見たが、やがてその場に座った。だがしっかりと、その目はアリスを見据えている。彼女が変なことをすれば、すぐにでも飛び掛るだろう。
「物分りがいいのね、あなたもその獣も。アリスちゃん、そういうの嫌いじゃないわ」
 機嫌良さそうに、にこりと可愛らしい笑みを浮かべる。普通ならこの笑顔にほだされるのだろうが、彼女の本性を知っているのでリーガルは警戒だけは解かないでおく。
「お互いちゃんとした自己紹介がまだだったわね。私はアリス。アリスちゃん、って呼んでね」
 語尾にハートマークを付けながらアリスが言った。彼女の真意を図りかねながら、リーガルもまた口を開いた。
「私はリーガル・ブライアンだ」
「そう、ならリーくんね」
「リー・・・」
 絶句。産まれてこの方、年下の女の子に、というよりも、誰かにそんなふうに呼ばれたことは当然、なかった。どう反応していいものかとリーガルが考えあぐねていると、アリスがゆるりとした足取りで近づいてくる。相変わらず機嫌が良さそうに、リーガルを見上げた。
「本当はねぇ、今日はそこの魔物を奪っちゃおうかなぁ、って思って来たの」
「なに?」
 突然の告白に、フェンリルはぴんと耳を立て、リーガルは思わずアリスを睨む。しかしアリスはひるまなかった。楽しそうに喉を鳴らしている。
「だって、私が持ってる魔物より全然強いんだもの。でも、やっぱりやめた。他に欲しいものができたから」
 アリスは手に持っているやたらと豪華に装飾された鞭でぺた、とリーガルの胸元を撫でた。それを見てフェンリルは一瞬四肢に力を入れてアリスに襲い掛かりそうになるが、リーガルの言葉を思い出しそれをこらえる。ただ低く唸り声を上げて彼女を威嚇した。それに気が付いたアリスは、フェンリルの方を見ると底冷えするような笑みを浮かべる。
 畜生は飼い主の指示に従ってればいいのよ。
 そう声には出さずに、唇だけを動かして言った。だがリーガルと向き直る頃には、可愛らしい笑みに戻っている。
「アリスちゃんねぇ、あなたが欲しいの。リーくん、私のペットになってくれないかしら」
「ペット・・・?」
 予想外すぎる言葉に、再び絶句。アリスはこちらに尋ねるような口調で言っているが、その雰囲気は絶対に相手を従わせようとしている絶対的な支配者のそれだった。
「だってそこらの魔物よりずっと強いし、かっこいいし、紳士だし。それに・・・丈夫そうだから簡単には壊れなさそうだし」
 最後は低く呟くように言われ、リーガルの背中に冷たいものが走った。いったいなにをする、もしくはさせるつもりだ、と思ったが、怖いので考えるのをやめる。その代わり、これ以上アリスの傍にはいたくなくて、足を一歩引こうとした。しかしその行動を読んでいたのか、アリスの両腕が伸びてくる。背伸びをした彼女が、がっちりとリーガルの両頬を包むようにしてとらえた。ぐいと彼女の方に顔を引き寄せられる。身長差的に、リーガルの体が少し前かがみになった。
「んんっ・・・?!」
 リーガルがくぐもった、素っ頓狂な声を上げる。そりゃそうだ。自分より一回りほども年下の女の子にキスをされたのだから。アリスは強引に舌をリーガルの口腔内にねじ込み、好き勝手に蹂躙していった。反射的に奥に引いた彼の舌を強引に絡める。
 普通ならここでアリスを突き放せばいい。力の差なんて、傍目から見ても明らかだ。しかしやはり紳士ゆえに、リーガルは強く出れない。そしてアリスもそれを十分にわかっていてやっている。
 リーガルは顔を赤くしながら、強く目を瞑ってアリスの肩を掴んだ。精一杯の、離してくれという意思表示。しかしそんな反応が、更にアリスを楽しませる。
「・・・っ!」
 アリスは思い切り、リーガルの舌に噛み付いた。痛みと驚きで目を見開く。口の中に血の味が広がっていった。噛み付かれた舌の傷口にまた歯を立てられたり、舌で撫でられたりして、鈍い痛みが幾度も走る。だがそれだけではなく、確かに快楽も混じっていた。なんでこんなにキスが上手いんだと、リーガルは混乱しながら思った。生理的な涙が目じりにたまる。そろそろ腰が砕けそうになってきた。
 その段階になって、アリスはリーガルを解放する。その瞬間、二人の横から大きな影が飛び掛ってきた。というよりも、アリスに襲い掛かる。ずっと待機していたフェンリルだった。明確な殺気を持って襲い掛かってきたため、アリスはフェンリルが近づいていたことに気が付いていた。だから余裕を残して、フェンリルの鋭い爪をかわす。
「あーあ、もうちょっとだったのにぃ」
 あまり残念ではなさそうな声色で、アリスは言った。リーガルが彼女の手元を見れば、そこにはいつもの鞭ともう一つ、首輪のようなものがあった。ヒュプノスと呼ばれる、魔物を洗脳させるための機械だ。アリスはリーガルにそれをつけようとしていた。
 フェンリルはリーガルの傍に寄り、鼻先を使って器用に彼を自分の背中に乗せるとアリスに背を向けて走り出す。エミル達のもとへ逃げようとしていた。見た限り彼女が連れてきている魔物は上空に待機している一匹だけだし、仲間がいてはアリスも無理には追ってこないと判断したのだろう。
「じゃあねぇ、リーくん。また今度」
 やはり彼女は追ってくる気配はなく、ゆるゆると手を振ってフェンリルとリーガルを見送る。リーガルは未だに赤い顔で一度彼女を振り返ったが、結局なにも言わずにいなくなった。
 リーガル達がいなくなってもしばらくその場を動かずにいたアリスだったが、やがて可愛らしい顔を歪めて舌打ちをする。そして手に持っていたヒュプノスを地面に叩きつけると何度もそれを足で踏み潰した。
「畜生風情が私の邪魔をするなんて・・・!」
 フェンリルに対し呪詛を吐きながら、息が上がるまで同じ動作を繰り返す。やがて自分を落ち着けるように、大きく深呼吸をした。ぱしんと、鞭で軽く自分の手を打つ。
「まぁいいわ。次に会う時は、どっちが上なのかきっちり教えてあげる。そして、リーガルを私のペットにする・・・」
 リーガルの血の味を思い出して、アリスは舌なめずりをしながらにやりと笑う。
 自分のものになったら、どんなことをしてあげようか。壊れるまでずっと、遊んであげよう。
 そう思いながら、上空にに待機させていた魔物に乗り、ヴァンガードのアジトへと戻っていった。

 

END

 

 


フェンリル飼いてー。ラタの育成システムやりてー。
私がラタをやったら本気で戦闘パーティーは会長と魔物だけになるんだと思います(システム的にそれが許されるのなら)
あと、プレイ時間の半分近くは魔物育成に使ってると思う。
Wii・・・なんでWiiなんだ・・・orz

魔物を洗脳するって機械・ヒュプノスってどんな機械なんでしょうか。首輪でいいの?首輪みたいな機械でいいの?違ってたらごめんなさい。

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なぜWiiにした…!
篠葉さんの日記を拝見していると私もますますラタやりたくなってきてます…
ああ…リーガル…
すみませんむしろ私が唇を奪って首輪つけて飼いたいとか調教してやりたいとかそんなこと…残念なことに思っています。正直。
なぜWiiなのだにゃむこ…orz
とりあえずフェンリルが嫉妬したんですよね!わかります。(自己完結)
れじ 2008/07/31(Thu)11:18: 編集
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