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ボス猫シリーズで短い話。
生きていくうえでまず大切なこと。








「・・・なんだ、これは」
 怒りのせいで声を低くしながら、ディアボロは目の前でしゃがみながらこちらと視線を合わせているリゾットを睨んだ。一匹と一人の間には、皿に盛られたキャットフードが置かれている。
「もちろんボスの餌・・・じゃなくて、食事だが」
 言った瞬間、目の前を鋭い爪が横切った。だが十分に予想できた反応だったので、リゾットは十分に余裕を残しながら首を少し後ろにそらして爪をかわす。そして、引っかいてきたその前足と、地面についていたままのディアボロの前足を掴んで抵抗できないようにした。
「せっかくプロシュート達が買ってきたんだ。食わないと勿体無いだろう。今のボスならキャットフードを食ってもなんの問題もない」
「殺すぞ貴様!人間としての尊厳に問題があるわ!というかさりげなく肉球を触るな!」
 前足を捻って拘束をなんとか外そうとするが、しょせん今は猫一匹の力なのでびくともしない。
「まぁそう怒るな。ほんの冗談だ。ちゃんとボスの食事も用意してある」
「いいや、嘘だな。絶対にあわよくばキャットフードを私に食べさせようとしてただろ」
 ぎゃいぎゃいとわめく相手を無視しながら、そしてちゃっかりと肉球をふにふにしながら、リゾットはところで、と尋ねるように言った。
「今のボスに玉ねぎは大丈夫なんだろうか」
 その言葉に、ぴんと耳を立ててディアボロは固まる。そしてリゾットを見上げた。
「人間と同じように食べて死んだなんて言ったら洒落にならないぞ」
「それは・・・」
 猫の姿になってから玉ねぎなんて食べたことはないので、ディアボロは答えるに答えられない。万が一のことも考えれば試してみよう、というわけにもいかない。
 大人しくなったディアボロの前足をリゾットは放してやる。そして、キャットフードの盛られた皿を彼の鼻先に近付けた。
「やはりその姿の時はこっちだな」
 次の瞬間、怒号と同時にくりだされたネコパンチによって、キャットフードは床の上へぶちまけられた。
 結局、ディアボロの食事はリゾットが彼のために玉ねぎを抜いた皿を与えることにしたという。




END









いい機会なのでさりげなくボスを虐めるリゾットの図。
まだ暗チに猫の正体がばれる前だと思ってください。

これで相手がジョルノだったら無理矢理食べさせられてるレベル。玉ねぎもキャットフードも。
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1月14日生まれの新潟県民。

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