忍者ブログ
おっさんと人外を中心によろずっぽく。凄くフリーダム。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


とりあえず天をあらかた買い揃えるまで赤木×沢田は、保留っ!
なので今回は前回の獣ネタを引っ張ってアカギ(13)×お狐な市川で。13が徹底的に市川先生で遊んでます。深夜のテンションは怖いと思いました。
当ブログでは常に擬獣化ネタを募集しております。

 

 

 

 どういうわけか狐になってしまった神域を南郷に見せに行った時、彼はこちらの予想通りにとてもいい反応を示してくれた。それに気をよくした神域は、その後少年を置いて一人でふらりとどこかに行ってしまった。おそらくあらゆる知人友人に今の自分の姿を見せに行ったのだろう。
 銀色の狐が街中を歩いていて誰かに捕まらないかと少年は一瞬考えたが、神域もそこまで間抜けではない。そこらへんは要領よく立ち回るのだろう。
 あらかた南郷を神域とともに弄り倒し、おまけに朝食もご馳走になり、満足した神域はどこかへ行ってしまった。そうなると少年の弄る人物がいなくなってしまう。このまま家に帰るのもつまらなくて、少年の足は自然と市川の家へ向かった。何事にも冷静な彼は、神域が狐になったという話をしてもそれほど驚いてはくれないだろうが、それでもどんな反応をするのか興味があった。
「そう思ってきてみたら、なんかあんたも可愛いことになってんね」
 自然と少年の口端がつりあがる。目が見えていないはずのそれは、それでも雰囲気で察したのか少年を睨みつけてきた。
 目の前には、真白な狐。神域よりも若干毛が長く、そして量も多いような気がする。抱きついたらさぞかし気持ちのいいことだろう。
「市川さんも狐になってたとはね」
「も、とはなんだ。それよりも狐だったのか?」
 目が見えないせいで、自分が今どうなってるのかがわからないのだろう。それでも体の変化は感じているはずだ。苛々したように幾度も尻尾がたしたしと床を叩いている。無意識なのか気が付いている様子がない。そんな市川に、少年は事細かに、かつ楽しそうに今の彼の状況を教えてやった。
「・・・不可解な」
 少年の言葉を聞いて、信じられない、というふうに市川が呟く。長い毛に指を絡めながら、少年は喉を鳴らして笑った。
「まぁ生きていればこんなこと、一度や二度は起こるさ。実際、今朝はじじいも狐になってたしな」
「そんなこと、一度でもあってたまるか」
 市川はもともと合理的にものを考える人間だ。今のこの状況が受け入れられないのはしょうがない。というか、簡単に受け入れてしまっている少年の方こそ異常なのだが。
 いつまでも床を叩いている尻尾を少年が掴みあげる。そうされてようやく自分が無意識に尻尾を動かしていたことに気が付いたのか、市川は不機嫌そうに目を細めた。だがやがて、苛々していてもしょうがないと感じたのか、深く息を吐いて自分を落ち着けようとする。そして改めて少年の方を向いた。
「とりあえず触るのはやめろ」
「なんで?気持ちよくない?」
 だからこそやめて欲しいのだと、言うに言えない。言ってしまえば、徹底的に触ってくるだろう。
 狐になってしまったからなのか、顎の下や頭を撫でられると性的快感とは違った気持ちよさが体を駆け巡る。もっと撫でてと口走ってしまいそうになるのを恐れて、市川は少年から離れようとした。
 しかしここは鬼の子。市川の考え、そして動きを読むと胴体にがっちりと腕を回し、抱き寄せて膝の上に乗せてしまう。そして首もとのふさふさな毛に顔をうずめた。そんな子供じみた行動をしてくるとは思ってはいなかったので、市川はぎょっとする。
「ふさふさで、俺は気持ちいいけど」
「アカギっ・・・!」
 やめろ、と市川は少年に抱かれながらもがく。しかし細い腕に見合わずその力は強く、びくともしない。
「ねぇ、市川さんは気持ちよくない?」
「よくない」
「そう?おかしいなぁ」
 言いながら少年は顔を上げる。その口元は相変わらず機嫌よさげにつりあがっていた。もちろん少年は、市川が今どんな心理状態なのかをわかってやっている。
「じゃあこれならどう?」
「・・・!」
 軽く耳に噛みつかれ、市川はぴんと尻尾を立てる。背中にぞくぞくとしたものが走った。先ほどまでのものとは違う、もっとはっきりとした快感だった。
 相手の些細な変化を感じ取り、少年は喉を鳴らす。その笑いがどういう意味なのかわかっているから、市川は悔しげに歯を喰いしばった。
 体中を撫でられながら、幾度も幾度も耳を甘噛みされた。いくらやめろといっても、少年は聞き耳を持たない。ここまで来ると、どうすれば彼が自分を解放してくれるのかそろそろ勘付いてしまう。本当に嫌なことだが、こちらが気持ちがいいと認めるまで放さないつもりだろう。
 なんだってガキにこんな辱めを受けなければいけないのか、と市川は見えない目で少年を睨んだ。すると目元にキスをされてしまう。それにすら敏感に反応して、思わず声を上げそうになってしまった。悔しさと、声を上げないようにとで、更に強く歯を喰いしばる。
「そんなに力を入れると、歯が欠けちゃうよ」
「煩い」
 頑なな市川に、少年はしょうがないな、と肩をすくめた。そしていきなり腕に力を込めて市川の体を抱きなおすと、そのまま立ち上がる。
「まぁ今日はこれでいいや。それよりもあんた、狐の姿になって、一人暮らしで、しかも盲目って、なにかと大変だろ?」
 そんなことを口で言いつつ、少年が簡単に諦めないということを市川はよく知っている。そしてこの会話の流れ。嫌な予感しかしない。
「・・・なにが言いたい?」
「わかってんだろ。人間の姿に戻るまで、俺の家で世話をしてやる、って言ってるんだ」
 やっぱりそうきたか。
 少年の家に行くということは、神域と青年もいるということだ。あの三人になにをされるかわかったものではない。ただたんに触られるだけでは済まないだろう。彼らの家に行くということは、地獄に行くということに等しい。
「いい、黒崎を呼ぶ」
「なに?今日、黒崎さんがこの家に来る用事でもあんの?それとも電話で呼ぶ?その姿で」
 ククク、と鬼の子が笑う。完全にこの状況を楽しんでいた。
「そんなわけだから、四の五の言わずにうちへ来いよ。今度こそ、気持ちよくしてやるから」
 最後の方は声を低くして言われる。本気で市川は少年の腕の中で暴れた。しかしやはり見た目を裏切って、その腕はびくともしない。
 こうして、市川は不幸にも少年に地獄へお持ち帰りされてしまった。


END

 

 

 

狐の耳は性感帯ですか、そうですか。市川先生は赤木家で三人からもふもふ地獄に合うんだと思います。
だから余裕のある市川先生ってなんだ。
いや、本当に余裕のある市川先生は好きなんです。でも書けないだけです。

今度こそ次はアカ鷲かもしれない。アカギ(19)×猫鷲巣様で(地獄の淵が見えるまで擬獣化を引っ張る)
鷲な鷲巣様はいつか。

PR

Comment
Name
Title
Mail
URL
Comment
Pass   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
[230] [229] [228] [227] [226] [225] [224] [223] [222] [221] [220
«  Back :   HOME   : Next  »
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

メール(☆を@に)
リンク
当サイトは同人サイト様のみ、リンクフリーとなってます。
管理人>>シノハ。 または篠葉 零
サイト名>>なんでもない


BKM
Na-2
風人インク
ROAM青
Nonsense
SAVA味噌
Red field
Caucasia
△デルタ▽
Beneath the Surface
Curtain-fall
Ng
無断とか本当にすみません…

その他
なんでもない
管理人の創作サイトです。
おっさん・人外・幼女中心で携帯観覧推薦。
現在こちらをメインに更新中。
プロフィール
HN:
シノハ
性別:
女性
自己紹介:
1月14日生まれの新潟県民。

ジョジョラーでケモナーでおっさん&おじいちゃんスキーでSHK国民。
最近はfkmt作品に手を出してます。
乙一作品と三原ミツカズ作品と藤田和日郎作品も好き。
節操なしの浮気性です。
忍者ブログ [PR]