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ジョニィとスロー・ダンサーの1thレース前から1thレース直後ぐらいの話です。たぶん私はスロー・ダンサーに夢を見すぎていると思う。
あと、いまだにジョニィの口調がわかりません。
人間が私に乗らなくなってどのくらい経っただとか、駄馬と呼ばれるようになってどれくらい経っただとか、売り渡されているうちに何度飼い主が代わっただとか、もうそんなことを考えるのはやめてしまった。考えてもしょうがないのだ。レースに出たくても、私に乗ってくれる人間はいない。年老いた私にはおそらくもう誰も乗ろうとはしないのだろう。そう思ってなにもかもを諦めていた時に出会ったのが、私の最後のマスターとなった少年だった。
SBRレース前日に私を買った彼は、どうやら足が萎えているようで私に乗れる様子もなかった。周りの人間が言っていたが、どうやら昔は名の知れたジョッキーだったらしい。それを聞いて、彼も私と同じなのだと思った。昔の栄光をいつまでも忘れることができないでいる。また昔と同じ舞台に立ちたがっている。
「ねぇ、無理、でしょう?昔のように、馬を操るなんて。それどころか、私に乗れもしないじゃない」
傷だらけになって地面に倒れている彼を見る。もう何時間も、彼は私に乗ろうと苦心していた。人間に馬の言葉が通じないというのはわかってる。それでもこんなにボロボロになっても私にすがり付いてくる彼を見ていられなかった。自分のように早く諦めてくれればいいと思う。できもしないことをしようとして、そのたびに昔を思い出して、そんなことで私も彼も傷付く必要はない。
「――――」
ふと、先ほどから彼が小さくなにかを呟いているのに気が付いた。それはほとんど吐息のような微かな声で、馬の耳でさえ拾えないような小さなものだった。声を聞き取ろうと首をかがめて彼の口元に顔を近づける。そこまでして、ようやく彼の声が聞こえた。どうやら同じことを何度も繰り返しているようだった。
「回転に、希望が・・・」
希望、なんて、まるで初めて耳にしたような言葉に聞こえた。そんな言葉、いったい彼のどこから生まれてくるのだろう。しかし確かに、彼の声は弱々しいものだったが、確信と希望が溢れていた。
私は彼を勘違いしていたのかもしれない。彼は過去の栄光を求めていたわけではないのだ。それすらも超越するような希望を求め、そして追っている。足の萎えた彼に、追いつけるだろうか。きっと彼の進む道は、一人で進むにはとても険しいだろう。
あぁでも、そうだった。彼の足は萎えていても、私の足がある。私が彼の足となれば、希望はつかめるかもしれない。私はもう一度、走れるかもしれない。彼がずっと先にある希望を見据えるのならば、私は彼の傍で彼を自分の希望にしながら走ろう。私は諦めていた最後の希望を、彼に託すことにしよう。
しかしまずそのためには、彼が私に乗れなければいけない。もうそろそろレースの始まる時刻のはずだ。どうするのかと私はマスターを見る。すると彼は私の腹の横に垂れ下がっている鐙に自らの手を通した。血だらけになりながらも揺らぐことのない意思の秘められている眼でこちらを見上げる。
「スタート地点まで行ってくれ」
それは引きずっていけ、ということなのだろうか。ただでさえ傷だらけだというのに。
「頼む、時間がないんだ」
私がためらっていると、マスターはそう言った。仕方なく、私は彼の言うとおりに動き出す。スタート地点は詳しく走らないが、馬が多く集まっているその場所がそうなのだろう。
ずるずると引きずられているマスターはとても軽い。本当に、大丈夫なのだろうか。マスターの体を心配しながら私はビーチに出る。当然だが、周りは若い馬ばかりだった。おそらく自分がこのレースの最年長の馬なのだろうなと思っていると、隣にいた馬に声をかけられる。
「おい、ずいぶんと年寄りな馬だな。ちゃんと走れんのか?」
見れば、ゼッケンBの636の鬣を綺麗にまとめた雄の馬だった。好奇心を孕んだ瞳でこちらを見ている。
「いや、それ以前に飼い主が乗ってねぇじゃねぇか。それともそのまま引きずって走るつもりか?」
マスターのことを言われ、思わずその馬を睨みつけた。
「うるさい、よ。坊やに心配されるほど、私は耄碌していない」
「坊やぁ!?」
なにやらぎゃいぎゃいと喚いているが、私はそれを無視してマスターを見た。引きずられている時にできたのか、また新しい傷を見つけた。なんだか申し訳ない気持ちになって、首をかがめて彼の頬をなめる。
もう時間がない。レースはすぐに始まってしまう。先ほどの馬が言ったとおり、マスターを引きずりながら走るわけにもいかない。私達の希望は、どうなってしまうのだろう。
先ほどの馬の飼い主とマスターがなにやら言葉を交わしている。それが終わるやいなや、マスターが私に手を伸ばしてきた。私は彼の目を見る。
「もう一度、オレの顔をなめてくれ・・・オレの馬」
オレの馬。そう言われてハッとする。どれくらいぶりだろうか。人間からそんなふうに言われるのは。今まで何度も売られて、忘れていた言葉だった。改めて実感する。私の今のマスターは、この少年なのだと。 言われたとおり、私はもう一度彼の顔をなめようとする。するとマスターは私の耳の裏辺りに腕を乗せた。何事かと思って顔を上げると、マスターの体が宙に浮かぶ。そのまま彼は一回転し、私の背中の鞍の上に乗った。いきなりだったのと、久しぶりに人間を背中に乗せたのとで驚いたが、慌ててぐっと足に力を込める。その瞬間、レースの開始を告げる花火が上がり、私は反射的に走り出した。マスターが私に乗れたことに驚いていたが、おそらく彼自身も驚いているだろう。その雰囲気がこちらによく伝わってくる。しかしそれも最初だけで、すぐに私達はレースに集中しだした。
一緒に走ってみれば、なるほど確かにマスターは腕の良いジョッキーなのだということがよくわかった。どこで力を抑えればいいのか、逆にどこで力を出せはいいのかを熟知している。きちんとした場所でその時ベストな指示を出してくれれば、私もずいぶんと走りやすい。私達は昨日初めて出会ったとは思えないほど、息の合った走りをした。
蹄が地面を蹴る音。様々な馬達の荒い呼吸。滴る汗と湧き上がる闘争心。そしてマスターの心地よい重さ。全身の筋肉が歓喜しているのがわかる。もう何年も、忘れていた感情だ。
「やっぱり、走るのは、楽しいね」
思わず言葉がもれる。どのくらいこの楽しさを忘れていただろうか。今思えば、どうして昨日までの自分がこの楽しさを諦められていたのか不思議でしょうがない。やはり私の希望はマスターなのだ。そしてそれと同時に、私はマスターの希望のために走る。
「よくぞここまで走って来た、初老の馬よ」
レースの終盤になって、マスターが私の頬を撫でながら語りかけてくる。私はそれに耳を傾けた。
「そろそろたまげさせてやろうぜ。ジャイロ・ツェペリを!」
「えぇ、マスター」
一気にラストスパートをかける。後ろから来ている額に星型の毛を持つ馬も気にならない。私はただただ、子供のように走ることに夢中になった。
結果から言えば、私達はこの1thレースで5位だった。もちろん、これは私の満足する順位ではない。ほんの少しの差で、いくらでもこの順位をくつがえせたはずだった。この悔しさもまた久しぶりで、私はこんなふうに思うのも懐かしいな、と思ってしまった。
荒くなった呼吸を落ち着かせながらそんなことを考えていると、私に乗ったままのマスターが先ほどのように頬を撫でてくる。
「今回の順位はあまり気にするな。オレ達にはまだ次がある、まだ希望はあるんだ」
私をいたわるような声色でマスターは言った。
「よく頑張った、礼を言うよ。ええと、名前なんていったっけ・・・そう、スロー・ダンサーだ」
背中から体を乗り出して、マスターは私の目を見る。
「ありがとう、スローダンサー。オレにまた走れるのだという希望を与えてくれて。そしてこれからもよろしく頼む」
その言葉を聞いて、私は泣きそうになった。私に希望を与えてくれたのはマスターの方だ。私を選んでくれてありがとう。もう一度、走る喜びを与えてくれてありがとう。そうマスターに伝えたいが、人間は馬の言葉がわからない。でも少しでも、私の気持ちがマスターに伝わってくれれば嬉しい。
あれからマスターとジャイロという青年はこれから先のレースにコンビを組んで臨むという主旨の話をしていた。つまりレース前に私に声をかけてきたあの馬と一緒に走るというわけだ。
マスターに手綱を引かれながら、私はあの馬と再会する。すると、彼は不思議そうな瞳をこちらに向けた。
「なんだ、お前泣いてんのか?」
「・・・泣いてない、よ。それよりも、明日から一緒に、走るみたい、だから、これからよろしくね」
私が言うと、彼はますます不思議そうな顔をする。
「お前本当にレース前に会ったあのオジンか?」
「そうだけど、どうして?」
彼は首をかしげて考えるような仕草を見せた。
「いや、なんか・・・ずいぶんと雰囲気違うな、と思ってよ」
そうなんだろうか、自分では気が付かないが。でも確かに、考え方も変われば雰囲気も変わるだろう。そしてなにより、一度諦めていたものがまた手に入ったのだから。
「まぁ、こんなことを言っても、坊やには、まだわからない、よね」
「あ、クソッ。やっぱりお前だ。坊やって言うんじゃねぇよ、このオジン!」
彼の言葉を適当に聞き流す。私の心は、もうすでに明日の2thレースのことでいっぱいだった。マスターと私なら、どんな希望でもつかめるような気がした。
END
こうしてスロー・ダンサーは永遠のデレ期へ。
初期ジョニィというか、ジャイロと組みはじめるまではジョニィの一人称って俺なんですよね。
なんで僕になったんだ。
あと、いまだにジョニィの口調がわかりません。
人間が私に乗らなくなってどのくらい経っただとか、駄馬と呼ばれるようになってどれくらい経っただとか、売り渡されているうちに何度飼い主が代わっただとか、もうそんなことを考えるのはやめてしまった。考えてもしょうがないのだ。レースに出たくても、私に乗ってくれる人間はいない。年老いた私にはおそらくもう誰も乗ろうとはしないのだろう。そう思ってなにもかもを諦めていた時に出会ったのが、私の最後のマスターとなった少年だった。
SBRレース前日に私を買った彼は、どうやら足が萎えているようで私に乗れる様子もなかった。周りの人間が言っていたが、どうやら昔は名の知れたジョッキーだったらしい。それを聞いて、彼も私と同じなのだと思った。昔の栄光をいつまでも忘れることができないでいる。また昔と同じ舞台に立ちたがっている。
「ねぇ、無理、でしょう?昔のように、馬を操るなんて。それどころか、私に乗れもしないじゃない」
傷だらけになって地面に倒れている彼を見る。もう何時間も、彼は私に乗ろうと苦心していた。人間に馬の言葉が通じないというのはわかってる。それでもこんなにボロボロになっても私にすがり付いてくる彼を見ていられなかった。自分のように早く諦めてくれればいいと思う。できもしないことをしようとして、そのたびに昔を思い出して、そんなことで私も彼も傷付く必要はない。
「――――」
ふと、先ほどから彼が小さくなにかを呟いているのに気が付いた。それはほとんど吐息のような微かな声で、馬の耳でさえ拾えないような小さなものだった。声を聞き取ろうと首をかがめて彼の口元に顔を近づける。そこまでして、ようやく彼の声が聞こえた。どうやら同じことを何度も繰り返しているようだった。
「回転に、希望が・・・」
希望、なんて、まるで初めて耳にしたような言葉に聞こえた。そんな言葉、いったい彼のどこから生まれてくるのだろう。しかし確かに、彼の声は弱々しいものだったが、確信と希望が溢れていた。
私は彼を勘違いしていたのかもしれない。彼は過去の栄光を求めていたわけではないのだ。それすらも超越するような希望を求め、そして追っている。足の萎えた彼に、追いつけるだろうか。きっと彼の進む道は、一人で進むにはとても険しいだろう。
あぁでも、そうだった。彼の足は萎えていても、私の足がある。私が彼の足となれば、希望はつかめるかもしれない。私はもう一度、走れるかもしれない。彼がずっと先にある希望を見据えるのならば、私は彼の傍で彼を自分の希望にしながら走ろう。私は諦めていた最後の希望を、彼に託すことにしよう。
しかしまずそのためには、彼が私に乗れなければいけない。もうそろそろレースの始まる時刻のはずだ。どうするのかと私はマスターを見る。すると彼は私の腹の横に垂れ下がっている鐙に自らの手を通した。血だらけになりながらも揺らぐことのない意思の秘められている眼でこちらを見上げる。
「スタート地点まで行ってくれ」
それは引きずっていけ、ということなのだろうか。ただでさえ傷だらけだというのに。
「頼む、時間がないんだ」
私がためらっていると、マスターはそう言った。仕方なく、私は彼の言うとおりに動き出す。スタート地点は詳しく走らないが、馬が多く集まっているその場所がそうなのだろう。
ずるずると引きずられているマスターはとても軽い。本当に、大丈夫なのだろうか。マスターの体を心配しながら私はビーチに出る。当然だが、周りは若い馬ばかりだった。おそらく自分がこのレースの最年長の馬なのだろうなと思っていると、隣にいた馬に声をかけられる。
「おい、ずいぶんと年寄りな馬だな。ちゃんと走れんのか?」
見れば、ゼッケンBの636の鬣を綺麗にまとめた雄の馬だった。好奇心を孕んだ瞳でこちらを見ている。
「いや、それ以前に飼い主が乗ってねぇじゃねぇか。それともそのまま引きずって走るつもりか?」
マスターのことを言われ、思わずその馬を睨みつけた。
「うるさい、よ。坊やに心配されるほど、私は耄碌していない」
「坊やぁ!?」
なにやらぎゃいぎゃいと喚いているが、私はそれを無視してマスターを見た。引きずられている時にできたのか、また新しい傷を見つけた。なんだか申し訳ない気持ちになって、首をかがめて彼の頬をなめる。
もう時間がない。レースはすぐに始まってしまう。先ほどの馬が言ったとおり、マスターを引きずりながら走るわけにもいかない。私達の希望は、どうなってしまうのだろう。
先ほどの馬の飼い主とマスターがなにやら言葉を交わしている。それが終わるやいなや、マスターが私に手を伸ばしてきた。私は彼の目を見る。
「もう一度、オレの顔をなめてくれ・・・オレの馬」
オレの馬。そう言われてハッとする。どれくらいぶりだろうか。人間からそんなふうに言われるのは。今まで何度も売られて、忘れていた言葉だった。改めて実感する。私の今のマスターは、この少年なのだと。 言われたとおり、私はもう一度彼の顔をなめようとする。するとマスターは私の耳の裏辺りに腕を乗せた。何事かと思って顔を上げると、マスターの体が宙に浮かぶ。そのまま彼は一回転し、私の背中の鞍の上に乗った。いきなりだったのと、久しぶりに人間を背中に乗せたのとで驚いたが、慌ててぐっと足に力を込める。その瞬間、レースの開始を告げる花火が上がり、私は反射的に走り出した。マスターが私に乗れたことに驚いていたが、おそらく彼自身も驚いているだろう。その雰囲気がこちらによく伝わってくる。しかしそれも最初だけで、すぐに私達はレースに集中しだした。
一緒に走ってみれば、なるほど確かにマスターは腕の良いジョッキーなのだということがよくわかった。どこで力を抑えればいいのか、逆にどこで力を出せはいいのかを熟知している。きちんとした場所でその時ベストな指示を出してくれれば、私もずいぶんと走りやすい。私達は昨日初めて出会ったとは思えないほど、息の合った走りをした。
蹄が地面を蹴る音。様々な馬達の荒い呼吸。滴る汗と湧き上がる闘争心。そしてマスターの心地よい重さ。全身の筋肉が歓喜しているのがわかる。もう何年も、忘れていた感情だ。
「やっぱり、走るのは、楽しいね」
思わず言葉がもれる。どのくらいこの楽しさを忘れていただろうか。今思えば、どうして昨日までの自分がこの楽しさを諦められていたのか不思議でしょうがない。やはり私の希望はマスターなのだ。そしてそれと同時に、私はマスターの希望のために走る。
「よくぞここまで走って来た、初老の馬よ」
レースの終盤になって、マスターが私の頬を撫でながら語りかけてくる。私はそれに耳を傾けた。
「そろそろたまげさせてやろうぜ。ジャイロ・ツェペリを!」
「えぇ、マスター」
一気にラストスパートをかける。後ろから来ている額に星型の毛を持つ馬も気にならない。私はただただ、子供のように走ることに夢中になった。
結果から言えば、私達はこの1thレースで5位だった。もちろん、これは私の満足する順位ではない。ほんの少しの差で、いくらでもこの順位をくつがえせたはずだった。この悔しさもまた久しぶりで、私はこんなふうに思うのも懐かしいな、と思ってしまった。
荒くなった呼吸を落ち着かせながらそんなことを考えていると、私に乗ったままのマスターが先ほどのように頬を撫でてくる。
「今回の順位はあまり気にするな。オレ達にはまだ次がある、まだ希望はあるんだ」
私をいたわるような声色でマスターは言った。
「よく頑張った、礼を言うよ。ええと、名前なんていったっけ・・・そう、スロー・ダンサーだ」
背中から体を乗り出して、マスターは私の目を見る。
「ありがとう、スローダンサー。オレにまた走れるのだという希望を与えてくれて。そしてこれからもよろしく頼む」
その言葉を聞いて、私は泣きそうになった。私に希望を与えてくれたのはマスターの方だ。私を選んでくれてありがとう。もう一度、走る喜びを与えてくれてありがとう。そうマスターに伝えたいが、人間は馬の言葉がわからない。でも少しでも、私の気持ちがマスターに伝わってくれれば嬉しい。
あれからマスターとジャイロという青年はこれから先のレースにコンビを組んで臨むという主旨の話をしていた。つまりレース前に私に声をかけてきたあの馬と一緒に走るというわけだ。
マスターに手綱を引かれながら、私はあの馬と再会する。すると、彼は不思議そうな瞳をこちらに向けた。
「なんだ、お前泣いてんのか?」
「・・・泣いてない、よ。それよりも、明日から一緒に、走るみたい、だから、これからよろしくね」
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「お前本当にレース前に会ったあのオジンか?」
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シノハ
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女性
自己紹介:
1月14日生まれの新潟県民。
ジョジョラーでケモナーでおっさん&おじいちゃんスキーでSHK国民。
最近はfkmt作品に手を出してます。
乙一作品と三原ミツカズ作品と藤田和日郎作品も好き。
節操なしの浮気性です。
ジョジョラーでケモナーでおっさん&おじいちゃんスキーでSHK国民。
最近はfkmt作品に手を出してます。
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節操なしの浮気性です。