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リゾットが片思い気味なリゾディアです。
そろそろ私はリゾットをどんなキャラにしたいのかわからなくなってきました。
リゾットが変態です注意。暗チで変態なのはメローネで十分と思ってたのに(←…)
クールで紳士なリゾットを求めている方は読まない方がいいです。










 キングサイズのベッドに一人の男が眠っていた。広いベッドなのだから自分も入れて欲しいと思いつつ、リゾットは足音も気配も消して彼に近づく。
 ベッドに両手と片膝を乗せて体重をかけた。小さく軋んだ音を立てたが、彼が起きる気配はなかった。顔を覗き込めば、規則正しい寝息を立てながら深く眠っている。当然だ。ようやく空が明るくなりかけてきたころに彼の家へやってきたのだから。
 リゾットは肩までかぶっている薄手の布団をわずかにはいだ。男にしては白い肌が覗く。服は着ていないようだった。それに気が付いて、小さくため息を吐く。普段から服を着て寝ていろと言っているというのに。これではあまりにも無防備ではないか。誰かに襲われでもしたらどうするつもりなのだ。自分を棚にあげながら、リゾットは思う。
 指先でその白い肩をやんわりと撫でた。すべすべとしている。一瞬、メスで彼のこの白い肌を切り開くのを想像した。白い肌と赤い血。そして血の気の失った真っ青な顔で切り開かれる痛みに耐える表情。そこまで考えて、リゾットはありえない、とゆるく首を振った。この男はそう簡単に思い通りにいく人物ではない。そしてそこが彼の良いところではある。自分の思い通りに動き過ぎるというのも、面白味にかける。彼はそちらの方がお好みのようだが。
 だから彼は自分に冷たいのだろうかと、リゾットは首をかしげた。暗殺の任務はともかく、それ以外ではあまり彼の言うことを聞いていないように思える。
 しばらく彼の寝顔を眺めていた彼は、不意になにかを思い付いたように両手と片膝をベッドに乗せたまま、体を屈めた。口を開いて、むき出しになっているその白い肩に、噛みついた。
「・・・ッ!?」
 ビクンと大きく彼の体が震えた。反射的に起き上がろうとする。それをみこして、リゾットは彼の腹の上に馬乗りになった。彼の両手首を捕らえ、ベッドに縫い止める。
 なにが起こったのかわからないという顔で金色の瞳が大きく見開かれる。だがすぐに自分の上に乗っているリゾットを瞳で捕えて、睨み付けてきた。その口が開きかける。間違いなくそこから発せられるのは罵りか呪詛の言葉なので、リゾットは先に口を開いた。
「おはよう、いい朝だな」
「死ね!苦しんで死ね!」
 どちらにしても、返ってきたのは呪詛だった。だが一々そんなことなど気にしていたらこの男の相手などしていられない。リゾットはまったく意に介したふうはなく、言葉を続けた。
「服を着て寝ろといつも言っているだろう。それとも俺を誘っているのか?」
 相手がスタンドを発現させたので、リゾットもメタリカを発現させる。ピリピリとした雰囲気のまま、お互いに視線を反らさずに睨み合った。どちらもおし黙り、ただメタリカの不気味な鳴き声だけが低く響き渡る。
 やがて彼が諦めたように深いため息を吐いた。そしてスタンドを消したのを見て取って、リゾットもまたメタリカを消す。結局出番のなかったそれは、一度不満そうに一際大きく鳴いたが、すぐに見えなくなった。
「いい加減ストーカーと不法侵入で訴えるぞ」
「いったい誰にだ?まさかネアポリス最大の組織の頂点に立つあんたが、警察にか?」
 心底から不思議そうに尋ねると、怒りのせいか彼の瞳が揺れた。手首の拘束を解こうと抵抗をしてくる。リゾットはそれを精一杯の力で押さえつけた。結局、体勢的に不利ということもあって、いくらもがこうとも彼はリゾットの拘束を解くことができず疲れたように脱力した。
 それをいいことに、リゾットは体をかがめて彼の首筋に口付ける。するとくすぐったそうに体を揺らした。しかしリゾットは気にせずに、何度も何度も口付けながら、時折赤い跡を残していった。やがてそれだけでは飽きたらなくなったのか、喉元に噛みついた。傷はつかないものの、犬歯が皮膚に食い込み彼は背筋を震わせる。彼の口から小さく声がもれた。
「貴様、は・・・ぁっ、吸血鬼か・・・ッ」
 名残惜しげに最後に一つ赤い跡を残してから、リゾットは体をあげて彼の顔を見た。目元が赤くなっている。片方だけ手首を解放してやると、指先で目元を撫でた。
「昔からこの容姿のせいでそう言われてきたが、生憎血なんて吸ったことはない」
「なら噛みついてくるのはなんなんだ」
「肌が歯を押し戻してくる感覚が好きなだけだ、気にするな」
「・・・変態だな」
「あんたには負ける」
「どういうことだ」
 煩いとでも言いたげに、リゾットは目元を撫でていた指を彼の口の中へ入れた。それに軽く歯を立てながら、彼はこちらをきつく睨みつけてくる。今にも指を喰い千切られるのではないかと思うほどの、獣のような目だった。彼の数ある好きなところの中で、リゾットが特に好きなところだった。そして彼もまた、自分の赤い目が好きだということをリゾットは理解している。その証拠に、先ほどから彼は睨みながらもこちらの目から視線を反らさない。興奮でゾクゾクとした。
「舐めて」
 短く命令してみる。だが相手が誰かの命令を素直に聞くような人間ではないこともまたよく理解していた。不快そうに彼の顔が歪められたかと思うと、言葉を拒むように更に強く指に噛みついてくる。痛かったが、これでこそ彼だとリゾットは満足した。
 彼はこれでいい。誰かの言うことなんて聞かなくていい。独裁者であるのが、彼の一番美しい姿なのだ。
 ようやく彼の口から指を引き抜く。わずかに血が滲んでいた。それを見せ付けるようにして舐めると、彼はわずかに顔をこわばらせた。
「私はお前の体とやたらとお綺麗な顔は好きだが、そうやってべたべたしてくるのが嫌いだ」
「なんだ、褒めてくれているのか?」
「身のほどをわきまえろと言っている」
 顔はともかく体が好きだなんて正直だな、とリゾットは思った。しかし自身も顔を含めて彼の体は好きなので人のことは言えない。
「連れないな、こんなに好きなのに」
「人の家に不法侵入をして寝ているところを襲ってくるぐらいにか?そういうところがウザい」
 おかしくて、喉を鳴らして小さく笑った。
「でもあんた、なんだかんだで結構俺のことが好きだろう?」
「なにを根拠に言っている。自惚れるな」
「自惚れてなんかいない」
 ぐっと彼に顔を近付けた。互いの唇に吐息がかかる。金色の目を間近で覗き込むと、驚いたように見開かれた。
「なぜなら俺は生きている」
 彼が何者なのかを知っている。そして彼の正体を知ってしまった、または調べようとした人間が数多く殺されているのも知っている。だけど自分は生かされていた。たとえそれが彼の気まぐれだったとしても、自惚れたくなってしまう。
 幸い、超がつくほどの面食いである彼のお目がねにかなっているし、体の相性も抜群だ。今はまだ無理でも、時間をかけてゆっくりとおとせばいい。
「ウザい、身のほど知らず、変態、死ね」
 罵詈雑言を吐いてくるそれを止めるように、リゾットは彼の唇にキスをする。この直後、調子に乗るなとしたたかに頬を殴られたが、スタンドで殴られないだけましだと前向きに思った。



END








ボスは裸で寝てそうなイメージです(…)
前も言ったことあるかもしれないけどリゾットは噛むよ。酷い時は歯形を残すよ。

ところでボスの目の色は何色でしょうか。私の中では某同人誌の影響で金色なんですが。
金とか黄色い瞳は獣というか動物なイメージ。
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プロフィール
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シノハ
性別:
女性
自己紹介:
1月14日生まれの新潟県民。

ジョジョラーでケモナーでおっさん&おじいちゃんスキーでSHK国民。
最近はfkmt作品に手を出してます。
乙一作品と三原ミツカズ作品と藤田和日郎作品も好き。
節操なしの浮気性です。
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