おっさんと人外を中心によろずっぽく。凄くフリーダム。
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そんなわけでトリッシュとリゾットを絡ませてみる。
この二人がどんな会話をするのか想像がつきません。
なんかあんまりトリッシュに優しくない話になってしまいました。基本女の子は優遇してあげたいんだけどなぁ。
うちのリゾットはボスの前以外ではSだったようです。
なぜかボスの娘と居合わせてしまった。名前はボスの口からよく聞かされるが、実際に面と向かって会話をしたことはほとんどない。ましてや、ボスが彼女に俺のことを話しているとも思えないから、トリッシュは俺のことなどまったく知らないといっていいだろう。精々知っているのは、暗殺チームのリーダーをやっていて、時折こうやって家にやって来るということくらいか。
なので当然、二人きりになっても会話は発生しない。お互いに沈黙を苦痛に感じるほど、繊細な神経を持ち合わせてはいなかった。
ボスが家にいなかったのは予想外だ。なにか用事があったのだろう。別に特別に彼に会いたかったというわけではないため、帰ろうかと考える。すると意外にも、トリッシュは俺に声をかけてきた。
「あなたって、父と付き合ってるの?」
うかがうような、それでいてどこか棘が含まれている声だった。
付き合うとはつまり、恋人同士かということか。頷きたいところだが、ボスに限ってそれはない。どちらかといえば彼に気に入られているという自覚はあるが、そこまで甘い関係でもない。上司と部下。主人とペット。そしてセックスフレンド。そんなところだろう。しかしそんなこと、はっきりとトリッシュに言うこともできない。道徳的に考えて。下手なことを言って、後でボスの機嫌を損ねるのも避けたい。
「お前が思っているような関係じゃない」
「別に私は、あなたと父が恋人同士だなんて思ったことはないわ」
「・・・そうか」
じゃあいったいなんなんだ。ボスもそうだが、彼女も彼女で気難しい性格をしている。
「ただ、あなたはどう思っているのかと思って」
そんなことを聞いてどうする、と思ったが、口に出しては言わなかった。言ったらたぶん、彼女は不機嫌になるはずだから。ボスとの付き合いが長いおかげで、この手の性格の人物の思考パターンがなんとなくわかる。
しかし本当に、そんなことを聞いてどうするつもりなのだろうか。聞いたって、なんの得にもならないはずだ。父親の周りにいる人間が気になるのだろうか。しかし普段から彼女はボスに興味がないような素振りを見せている。というか、トリッシュはボスが嫌いなのだと思っていた。案外、そうでもないのかもしれない。素直になれないだけか。ここら辺、非常にボスと性格が似ている。
「俺はボスが好きだ。あんな性格でも、愛している」
本人が聞いていたら、絶対に嫌な顔をするであろう台詞だ。そしてトリッシュもまた、嫌な顔をしている。この顔、ボスにそっくりだ。流石親子。だからといって、彼女にときめいたりはしないが。
「ホモなのね」
「そういうお前の父親はバイだがな。そして正確にいえば、男が好きなんじゃなくボスが好きなだけだ」
「どっちだって結果的には一緒よ」
そうかもしれない。だがやはり、ホモ扱いは納得がいかない。
「よくあの人なんて好きでいられるわね」
正直なところ、自分でもそう思う。よくあの女王様に付いていけているものだ。でもボスは普段からそこまで我が侭というわけではない。それなりにわきまえているところもある。特にあんな我が侭な態度を示すのは、俺の前でだけということを知っているから、どうしても甘やかしてしまうのだ。
ボスは酷い男だと思う。俺の前でだけ我が侭を言われたら、自分が特別なのではないかと思ってしまうではないか。本人は俺が逆らえないと知って、わかってやっているのだろうけど。本当に、酷い男だ。甘やかしている俺も悪いのだろうけど。惚れた弱みだからしょうがない。
「あなた、実はマゾなんじゃない?」
「ボスに関しては、そうかもな」
決して報われないと知っていながら、それでも傍にいたいと思うのだから。
「ホモでマゾなんて、最低ね」
汚らわしいものを見るような目で、トリッシュは俺を見る。その顔は、やはりボスに似ていた。
俺は小さく笑う。彼女は不機嫌そうに眉間に皺を寄せた。
「なによ」
「いや。ただ、ファザコン娘に言われたくない、と思ってな」
結局のところ、彼女は父親を誰かに取られたくないから、俺に冷たくあたるのだろう。本人がそれを自覚していないだろうが。しかしそうでなければ15年間音沙汰もなく、最近になってようやく会ったばかりの名前だけの父親にまとわりついている男のことなど気にしないだろう。少なくとも、ここまで冷たくすることはない。自分には関係がないと、無視をしていればいい。
「誰がファザコンですって?あんな奴のこと、なんとも思ってないわ!」
「お前は自分がこの世で一番ボスから愛されていると自覚しているはずだ。だからって、ボスは自分のものだと思ってないか?自分以外に関心を向けていると、苛立ちを覚えないか?そういうのを、世間じゃファザコンというんだ」
怒りのためか、トリッシュの頬がカッと赤くなった。
「私はあの人に愛してくれなんて頼んでいない!」
俺だって、ボスに愛してくれなんて頼まれてはいない。それでも見返りを求めずに愛している。ボスだってそうだろう。
「ボスも酷い男だが、お前も相当だな。口では突き放しておきながら、自分から離れていくと怒る。そのくせ相手が近寄ってくると、また突き放す。相手はたまったものじゃないな」
図星なのか、トリッシュは唇を噛み締めて悔しそうな顔をした。それを見て、少し気分がよくなる。
「確かにあんたは誰よりもボスに愛されてるさ。だが娘のあんたより、俺の方がボスとは付き合いが長い。ボスのことは俺の方がよりよく知っている」
癖や仕草。食の好み。好きなワイン、季節、本、音楽。そしてベッドでどんな乱れ方をするのかも、知っている。
そこまで言うと、顔面に拳が飛んできた。俺はその細い手首を難なく捕らえる。怒りのせいでトリッシュの体はわずかに震えていた。
流石にスタンドを出されると厄介なので、俺はもうなにも言わずに退散する。元よりボスのいないこの家に長居をするつもりはなかった。
背後からなにかが破壊されるような音が聞こえる。トリッシュが怒り任せに暴れているのだろう。あれでいて気性の激しい女性だから。口より先に手が出るところまで、ボスにそっくりだ。15年会わなくても、親子というのはここまで似るものなのか。
そう思うと面白くなくて、俺はもう少し追い討ちをかけてやればよかったな、と歩きながら思った。
その日の夜に、ボスからトリッシュの機嫌がめちゃくちゃ悪いがなにかしたのかと電話があった。声の様子では、八つ当たりをされている感じだ。真実を言うと今度は俺がボスになにをされるかわからないため、俺はさぁな、と白を切ってから、早々に電話を切った。
END
仲が悪いというよりは、大人と子供という感じですね。
やっぱりトリッシュはジョルノ相手にわーわー言ってた方がいい。
この二人がどんな会話をするのか想像がつきません。
なんかあんまりトリッシュに優しくない話になってしまいました。基本女の子は優遇してあげたいんだけどなぁ。
うちのリゾットはボスの前以外ではSだったようです。
なぜかボスの娘と居合わせてしまった。名前はボスの口からよく聞かされるが、実際に面と向かって会話をしたことはほとんどない。ましてや、ボスが彼女に俺のことを話しているとも思えないから、トリッシュは俺のことなどまったく知らないといっていいだろう。精々知っているのは、暗殺チームのリーダーをやっていて、時折こうやって家にやって来るということくらいか。
なので当然、二人きりになっても会話は発生しない。お互いに沈黙を苦痛に感じるほど、繊細な神経を持ち合わせてはいなかった。
ボスが家にいなかったのは予想外だ。なにか用事があったのだろう。別に特別に彼に会いたかったというわけではないため、帰ろうかと考える。すると意外にも、トリッシュは俺に声をかけてきた。
「あなたって、父と付き合ってるの?」
うかがうような、それでいてどこか棘が含まれている声だった。
付き合うとはつまり、恋人同士かということか。頷きたいところだが、ボスに限ってそれはない。どちらかといえば彼に気に入られているという自覚はあるが、そこまで甘い関係でもない。上司と部下。主人とペット。そしてセックスフレンド。そんなところだろう。しかしそんなこと、はっきりとトリッシュに言うこともできない。道徳的に考えて。下手なことを言って、後でボスの機嫌を損ねるのも避けたい。
「お前が思っているような関係じゃない」
「別に私は、あなたと父が恋人同士だなんて思ったことはないわ」
「・・・そうか」
じゃあいったいなんなんだ。ボスもそうだが、彼女も彼女で気難しい性格をしている。
「ただ、あなたはどう思っているのかと思って」
そんなことを聞いてどうする、と思ったが、口に出しては言わなかった。言ったらたぶん、彼女は不機嫌になるはずだから。ボスとの付き合いが長いおかげで、この手の性格の人物の思考パターンがなんとなくわかる。
しかし本当に、そんなことを聞いてどうするつもりなのだろうか。聞いたって、なんの得にもならないはずだ。父親の周りにいる人間が気になるのだろうか。しかし普段から彼女はボスに興味がないような素振りを見せている。というか、トリッシュはボスが嫌いなのだと思っていた。案外、そうでもないのかもしれない。素直になれないだけか。ここら辺、非常にボスと性格が似ている。
「俺はボスが好きだ。あんな性格でも、愛している」
本人が聞いていたら、絶対に嫌な顔をするであろう台詞だ。そしてトリッシュもまた、嫌な顔をしている。この顔、ボスにそっくりだ。流石親子。だからといって、彼女にときめいたりはしないが。
「ホモなのね」
「そういうお前の父親はバイだがな。そして正確にいえば、男が好きなんじゃなくボスが好きなだけだ」
「どっちだって結果的には一緒よ」
そうかもしれない。だがやはり、ホモ扱いは納得がいかない。
「よくあの人なんて好きでいられるわね」
正直なところ、自分でもそう思う。よくあの女王様に付いていけているものだ。でもボスは普段からそこまで我が侭というわけではない。それなりにわきまえているところもある。特にあんな我が侭な態度を示すのは、俺の前でだけということを知っているから、どうしても甘やかしてしまうのだ。
ボスは酷い男だと思う。俺の前でだけ我が侭を言われたら、自分が特別なのではないかと思ってしまうではないか。本人は俺が逆らえないと知って、わかってやっているのだろうけど。本当に、酷い男だ。甘やかしている俺も悪いのだろうけど。惚れた弱みだからしょうがない。
「あなた、実はマゾなんじゃない?」
「ボスに関しては、そうかもな」
決して報われないと知っていながら、それでも傍にいたいと思うのだから。
「ホモでマゾなんて、最低ね」
汚らわしいものを見るような目で、トリッシュは俺を見る。その顔は、やはりボスに似ていた。
俺は小さく笑う。彼女は不機嫌そうに眉間に皺を寄せた。
「なによ」
「いや。ただ、ファザコン娘に言われたくない、と思ってな」
結局のところ、彼女は父親を誰かに取られたくないから、俺に冷たくあたるのだろう。本人がそれを自覚していないだろうが。しかしそうでなければ15年間音沙汰もなく、最近になってようやく会ったばかりの名前だけの父親にまとわりついている男のことなど気にしないだろう。少なくとも、ここまで冷たくすることはない。自分には関係がないと、無視をしていればいい。
「誰がファザコンですって?あんな奴のこと、なんとも思ってないわ!」
「お前は自分がこの世で一番ボスから愛されていると自覚しているはずだ。だからって、ボスは自分のものだと思ってないか?自分以外に関心を向けていると、苛立ちを覚えないか?そういうのを、世間じゃファザコンというんだ」
怒りのためか、トリッシュの頬がカッと赤くなった。
「私はあの人に愛してくれなんて頼んでいない!」
俺だって、ボスに愛してくれなんて頼まれてはいない。それでも見返りを求めずに愛している。ボスだってそうだろう。
「ボスも酷い男だが、お前も相当だな。口では突き放しておきながら、自分から離れていくと怒る。そのくせ相手が近寄ってくると、また突き放す。相手はたまったものじゃないな」
図星なのか、トリッシュは唇を噛み締めて悔しそうな顔をした。それを見て、少し気分がよくなる。
「確かにあんたは誰よりもボスに愛されてるさ。だが娘のあんたより、俺の方がボスとは付き合いが長い。ボスのことは俺の方がよりよく知っている」
癖や仕草。食の好み。好きなワイン、季節、本、音楽。そしてベッドでどんな乱れ方をするのかも、知っている。
そこまで言うと、顔面に拳が飛んできた。俺はその細い手首を難なく捕らえる。怒りのせいでトリッシュの体はわずかに震えていた。
流石にスタンドを出されると厄介なので、俺はもうなにも言わずに退散する。元よりボスのいないこの家に長居をするつもりはなかった。
背後からなにかが破壊されるような音が聞こえる。トリッシュが怒り任せに暴れているのだろう。あれでいて気性の激しい女性だから。口より先に手が出るところまで、ボスにそっくりだ。15年会わなくても、親子というのはここまで似るものなのか。
そう思うと面白くなくて、俺はもう少し追い討ちをかけてやればよかったな、と歩きながら思った。
その日の夜に、ボスからトリッシュの機嫌がめちゃくちゃ悪いがなにかしたのかと電話があった。声の様子では、八つ当たりをされている感じだ。真実を言うと今度は俺がボスになにをされるかわからないため、俺はさぁな、と白を切ってから、早々に電話を切った。
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乙一作品と三原ミツカズ作品と藤田和日郎作品も好き。
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