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そういえばプロフのところに生年月日入れてなかったな、と思って。
誕生日を祝うという習慣が我が家にはないのでいまいち歳をとったという自覚がありません。
あと3年で10代ともお別れです。時が経つのが早すぎて怖い。
やっとウサビッチの21話~25話を見ました。相変わらず面白いんだけど、今回は面白い<萌えでした。
プーチンとキレネンコはなにげに仲良くやってるようで安心します。キレネンコはメカニック関係ではプーチンを頼りにしてるよ、きっと。
というかキレネンコ、弟さん(仮)がとれ・・・とれて・・・。キレネンコはやっぱりすごい子。
ここまで来るとどうしていつもキレネンコとプーチンがいつも一緒にいるのかが気になります。ラブ?
ボリス達から逃げ切ったらどうするんだろう。キレネンコはもう一度組織を作るのか。
キレネンコの双子の片割れが気になります。過去話とかちょびっと見てみたい。妄想するのもいいけど。
ちなみに緑×赤派です。
続きは拍手お返事
高校生早人と吉良。
ちょっとずつ歩み寄る。
キラヨシカゲ、という言葉が耳に入り、足を止めて反射的に振り返った。数歩離れた先で、三人の男性がなにやら話し合っている。みなすでに成人しているようだが、まだ歳若い。20代になったばかりぐらいだろう。一人は背も高く、顔の彫りも深い。さぞ女の子からもてることだろう。ヘアスタイルが物凄く、個性的ではあるが。もう一人は身長は平均よりも少し高いぐらい。絵に描いたような悪人顔をしている。でも雰囲気からはあまり悪い感じはしない。きっとその顔のせいで、人から敬遠されることもあるだろう。最後に、平均よりも身長が低い男。髪の色素が薄く、優しげな顔をしている。
彼らがキラヨシカゲと言ったのは明らかだった。この三人以外に、僕の周りには人はいない。なぜキラヨシカゲの話をしているのだろうか。数年前に行方不明になった人物の噂話を今更しているとは到底思えない。それに、彼らはなにやら真剣に話し込んでいる。まさか、と思う。まさか、彼らはキラヨシカゲが殺人鬼だと知っていて、追っているのではないだろうか。その場合、彼らもまたスタンドという不思議な能力を持っている可能性が高い。
「あの、すみません」
僕は彼らに声をかけた。三人分の目が、一斉にこちらを見る。僕が声をかけた理由を探っているようだった。
「吉良吉影のこと、知ってるんですか?」
その名前を出すと、急に顔つきが変わった。雰囲気が張り詰める。やはり、と思った。彼らは、キラヨシカゲが殺人鬼だと知っている。そして、探しているのだ。
「そういうお前こそ、知ってんのか?」
一番背の高い男が僕に尋ね返す。さて、どうしたものか。はっきり言ってしまえば、知っている。というか、表向き家族として一緒に暮らしている。それを言えば、彼らはすぐにでも僕の家へやってきて、キラヨシカゲを捕まえようとするだろう。そんな雰囲気だ。
彼らはキラヨシカゲを捕まえて、どうするのだろうか。警察にこいつは殺人鬼だと言って渡したとしても、証拠がないから笑い話にしかならないだろう。なら殺すだろうか。証拠が残らないように、スタンドという能力で。しかし、目の前にいる彼らが誰かを殺すような人間には見えない。島流しかな、なんて、のん気にそんなことを考えてしまう。
「・・・今は、知らないんです。もう何年も会ってないので。ただ昔、まだ僕が小さい頃、遊んでもらってて」
嘘を付いた。あからさまに、彼らは落胆したような顔をする。
「吉良吉影のこと、探してるんですよね。もし見つけたら、彼に言ってもらえませんか?『川尻早人が会いたがっていた』、と」
自分の言葉があまりにも白々しすぎて、薄ら笑いが浮かびそうになる。それをこらえながら、僕は言った。僕の名前は明かしても大丈夫だろう。僕の考えがわかる超能力者でもない限り、川尻早人という名前からキラヨシカゲの居所を突き止められるわけがない。キラヨシカゲは今、川尻浩作の顔を持って生活しているのだから。
じゃあこれで、と僕は会話を切り上げようとする。その時初めて、一番背の低い男がずっと僕の手を見ているのがわかった。どうやら彼らはキラヨシカゲが生粋の手フェチであることも知っているらしい。
「綺麗な手だね」
「ありがとうございます。昔、吉良吉影にもよく言われました」
本当は、今も言われているけど。
小さく彼らに手を振って、僕はこの場を後にした。
「今日、あんたを探してる人達に会ったよ」
言うと、彼は眉をひそめる。昼間に会った男性達の身体的特徴を述べると、更に眉間の皺は深くなった。
「心当たりがありそうだね」
「ありすぎて困る。・・・そうか、あいつらまだ私を追ってたのか」
後半は呟くように言った。どうやら、あの男性達と彼は面識があるようだ。無意識なのか右手で左の手を撫でている。昔、そこを怪我でもしたのだろうか。よく考えれば、僕は彼と何年も一緒に暮らしているというのに、彼の過去をまったく知らない。どんな両親がいたのかとか、どんな子供だったのかとか。何度か見たことのある、腕の内側にある煙草の火を押し付けられたような火傷の痕が、今の彼の殺人衝動に関係があるのかもしれないし、ないのかもしれない。彼の過去というのにあまり興味がなかったので、聞いたことはなかった。
「仗助達に、なにか言ったか?」
一瞬誰だろう、と思って、すぐに今日出会ったあの三人のうちの誰かのことだと気が付く。
「言ってないよ。僕の名前は言ったけど、それぐらいは大丈夫だと思うし」
「だろうな。言ってたのなら、私はこうやって我が家に帰ってこれてない」
我が家、という言葉に少し抵抗を覚えたが、僕は結局なにも言わなかった。その言葉が彼の口から自然と出てきたように見えたから。
彼にとってこの家がどんな意味を持っているのか、そして僕と母がどんな意味を持っているのかを時折考える。ただの自分の素性を隠すための隠れ蓑だろうか。それとも、本当の家族のように思ってくれているのだろうか。やはり、聞いたことがないのでわからない。
「不可解なやつだ、お前は」
突然言われて、僕は彼の方を見た。
「なんで?」
「普段から私を殺したいと言っているくせに、そんな素振りも見せない。それに、今回も仗助達に私のことを言わなかった」
「だって、敵の敵は味方だとは限らないじゃない」
はぐらかすように言うと、彼はじっとこちらを見つめたまま視線を逸らさない。僕の意図を読み取ろうとしているようだった。だがやがてもう一度、不可解だ、と呟く。そして視線を逸らした。
そうかも知れない、と思う。僕の行動は、彼にとって不可解だろう。でも僕にとっても、彼の行動は不可解なのだ。川尻浩作として生き、朝には会社に出勤して、遅くとも夜の7時には帰ってきて僕達と一緒に食事を取る。僕達を養うことに対して少しでも嫌な顔はしたことはないし、なにより彼は母を大事にしてくれている。あまり表立って態度には示さないが、雰囲気でわかる。だから母も、彼を愛しているのだ。自分が平穏に暮らすためとはいえ、まったくの他人である僕達にそこまでしてくれるのはなぜだろうか。
「あんたは家族が欲しかったの?」
なんの脈絡もない言葉に、彼はもう一度視線をこちらに向ける。普段、僕と似てほとんどその表情は変えないが、今はわずかに驚いたような顔をしていた。そして僕も驚いた。この言葉は、声に出して言うつもりはなかったのに。
「ごめん、今の言葉忘れて」
「・・・そうなんだろうか」
「うん?」
僕に問いかけているような口調でもあったし、自問しているような口調でもあった。
「私は普通に生きていたら、お前と会うこともなく、おそらく一生独身だっただろう」
「だろうね」
「しかし、ない物ねだりをしていたつもりもなかった」
「うん」
彼にしては珍しく、要領を得ない喋り方だ。それでも僕は彼の言葉に耳を傾けた。
「本当は、どうだったんだろうか」
「家族が欲しかったかどうか、ということ?」
「昔、得られなかった、つつましいながらも、幸せな家庭」
その言葉に子供の頃の彼を垣間見た気がしたが、口は挟まない。
「私はそれを求めていたのか?」
「・・・僕に聞かれても、わかるわけないじゃない」
「それもそう、だな」
彼の過去がどうであれ、彼が今どう思っているかであれ、僕にはまったくわからない。でも、彼が僕達を心のどこかで大事にしてくれているということは、知っている。本人が自覚しているかどうかは別だけれど。
「ねぇ、吉良さん」
滅多に呼ばない名前で呼んで、こちらに注意を向けさせる。案の定、彼は興味深そうにこちらを見た。僕は数年前に殺されてしまった実父に心の中で詫びながら、口を開く。
「あんたはどうしようもない殺人鬼だけど、でももうちょっと、僕はあんたとの家族ごっこに付き合ってもいいと思ってるんだ」
「・・・そうか」
ほんの少しだけだけど、彼が微笑んだ気がした。
END
このパラレルワールドには一応仗助達はいるようです。今後出るかどうかは別として。
今更ですがこの時の吉良は私の中では40歳前後です。39歳~42歳ぐらいの間辺りでいいんじゃないかと思います(曖昧)
承太郎の例もあるので意外と4部本編よりも外見は若返ってるかもしれない。個人的にはちゃんと歳相応であってほしいけど。
子供の頃に母親に虐待されてた、って設定を知ってから、そんな吉良が一時的とはいえ川尻になって家庭を持っていた、と思うと感慨深いものがあります。
虐待されていたという過去と、普通に女性を愛せない人間である吉良が妻と子を持つというのは、本人はどう思ってたんでしょうか。
確実に普通に生きてたら吉良は所帯なんて持たなかっただろうから、吉良にとってもしのぶさんとの生活は多少は戸惑うところがあったはず。
吉良みたいなタイプの人は、なんで自分が過去に母親に虐待されていたのに、自分を含め目の前にいる女と子供はこんなに幸せそうに暮らしているのかと心底から嫌悪するタイプか、逆に自分のような思いはさせないと本気で家族を幸せにしようとするかのどちらかだと思う。
個人的には後者希望です。なんだかんだで早人とかしのぶさんを大事にしてるといいです。そんな気配は普段みせてないけど。そういうのを早人が薄々感じ取っててもいい感じです。
そう考えると4部で吉良が死んじゃったのがせつなすぎる。決して許される罪ではなかったんだろうけど、あのままそっとしておけば普通に川尻浩作として幸せに生きてたはず。
吉良、なんで死んじゃったんだ・・・。
そういえばジョジョ百人一首の公式サイトにあるゲームをやりました。
2回やって2回とも7級でした。どうやったらそれ以上いくんですか・・・。
読み終わるまで聞いてたら、確実に2秒すぎますよね?もう最初の一言目でとりにいかなきゃいけないんでしょうか。
でも正直声が聞きとりづらくt(ry)
読み手は小杉さんか周夫さんがよかったです。
高い金を出して買おうとは思わないけど、一度ぐらいはジョジョ百人一首をやってみたいです。
ボスと母親の話を書いたら、今度はトリッシュと母親の話も書かなくては。
というわけでトリッシュとトリッシュの母親の話です。
トリッシュの思うところ。
素敵な人だったの、なんて、少女みたく顔を赤らめさせながら言う母に、はぁ、と生返事を返した。またはじまったな、と思う。私の母は、時折思い出したように、何年も前にいなくなった父の話をする。でも正直なところ、顔も見たことのない父の話をされても、私は戸惑うだけだ。どう考えたって、血が繋がってるということ意外は誰よりも他人なのだ。その男の腕に抱かれたこともなければ、顔も知らない。はたして、そんな男を父親と呼べるだろうか。まだ若かった母を孕ませた挙句、捨てた男。生きているのか、それとも死んでいるのかもわからないような男。
母はまだ若かったというのに、誰よりも強く熱心に私を育ててくれた。そんな彼女を、私は誰よりも尊敬している。しかし、こうやって父の話をするのは、やめて欲しいと思う。
「すっごく綺麗な顔立ちをしててね、トリッシュと同じ髪の色をしてたわ」
優しく髪を撫でられる。しかし彼女は今、私の髪を撫でているのではなく、記憶の中の男の髪を撫でているのだ。そんな時、なんとなくいらっとする。いつまでも帰ってこない男を追いかけている女々しい母にも、母を捨てた男にも。
「私に似ないで、この色の髪で本当に良かった」
「私は・・・母さんと同じ黒色がよかったけど」
そうすれば、母は頻繁に父のことを思い出さずに済むのではないかと思う。
会う人全てが、私の髪の色は綺麗だと褒める。そのたびに、母は嬉しそうな顔をする。しかし、私はこの髪の色が嫌いだった。知らない男と、目に見えないはずの繋がりを無理矢理見せられているようで。いっそのこと、全ての自分の痕跡を消してからいなくなればよかったものを。
相手に不快を与えない程度にやんわりと私の髪を撫でている彼女の手を振り払ってから、今度は自分の髪を一房つまむ。本当に、鬱陶しい色だと思う。母が以前、父が髪を伸ばしていたと言っていたのを聞いてから、私は髪を伸ばしたことはない。少しでも父の面影を残しておきたくはなかった。なんて、そんな風に、どんな形であれ自分が父のことを気にしてしまっているのが余計に腹が立つ。髪をむしりとってしまいたい衝動に駆られたが、母の手前なのでやめておいた。
「トリッシュは、あの人のことが嫌いなの・・・?」
私が苛々としている雰囲気を感じ取ったのか、どこか泣きそうな声で尋ねてくる。嫌い、なのだろうか。一度も会ったことのない人物が。いや、もしかしたら、会ったことがないからこそ嫌いなのかもしれない。会ってしまえば、なにかが吹っ切れるような気がした。会ったこともないのに、私の心をこんなにもかき乱すからこそ、腹が立つのだ。
「でも、母さんはまだ好きなんでしょう?その人のことが」
母の言葉は否定せずに、逆に尋ね返す。すると、彼女はまた顔を赤らめさせた。まるっきり、恋をしている少女だ。
「そうね。私はまだあの人のことが好きなの。だから、あの人と血を分けたあなたを産んで、育てることができて、とても幸せよ。トリッシュ」
「・・・母さんには敵わないわ」
彼女は、恋をしている少女であり、一人の母親なのだ。そんな女性に、産まれて数年しか経っていないような小娘が敵うはずがない。結局いつも、私は母の惚気話の聞き役になってしまう。
母の口から語られる父というのは、どこからが事実で、どこからが脚色なのかがよくわからない。旅行中に運命的に出会って、恋に落ちて、数日間共に過ごした。かと思えば、すぐに戻るからと言ったきり姿を消して、その上彼の故郷が炎に包まれた。本当にそんな物語めいた出来事が起こるのだろうか。しかし、私が生まれているということは、どこかしらは事実なのだろう。母は父以外の男とは寝たことがないと言っているし、私から見ても彼女がそんな誰彼構わずに脚を開くような女には見えない。そんな話を娘にするのも、どうかとは思うのだが…。
「あの人、早く私の元へ戻ってこないかしら」
呟くように、祈るように、母は言う。その言葉がどこまで本気なのか、私はいつも計りかねていた。本気で父が戻ってくると思っているのか、それともそう思いたいから、自分に言い聞かせているのか。気にはなったが、怖くて聞けなかった。きっとこの言葉は、最後の砦なのだ。父が存在ていると、生きているという希望を持ち続けることのできる言葉。
いつまでも戻ってくることのない男を待ち続けている母が可哀想で、私は彼女を抱きしめる。少しでも、寂しさを埋めてあげることができればいい。でも、完全には埋まらないのだと知っている。母の寂しさを埋めることができるのは、父だけなのだ。あぁ、やっぱり、腹が立つ。とっとと戻ってきて、私の変わりに母さんを抱きしめてあげなさいよ、馬鹿。顔も知らない父に向かって、私は心の中で罵った。
結局、母は父が戻ってくるのを一途に待ち続けながら、短い生涯を終えてしまった。彼女は最後まで、父に会いたいと言っていた。私は父を呪った。せめてきちんと別れを済ませていれば、母は父にこれほどまでに執着なんてしなかったのかもしれない。少しは傷付いたかもしれないけど、それでも別の男と結婚して、別の家庭を築いていたのかもしれない。少なくとも、これほど寂しい想いなんてしなくてよかったはずだ。
やっぱり嫌いだ、と思う。母の人生を奪った男。私の心の平穏をかき乱す男。
これから先、私は父に会うことはあるのだろうか。相手は、生きているのか死んでいるのかもわからない人間。しかし、もし生きているとしたら、出会わない確率は0ではない。この広い世界で、偶然に会うことがあるかもしれない。
その時は絶対に、父さん、だなんて、呼んでやらない。いや、父親だなんて、認めない。だから相手も、私を娘だなんて認めなくていい。ただ一言、母の娘として、言ってやりたかった。どうして、母の元に戻ってこなかったのだと。どうして、できない約束などしたのだと。どうして、母の前に姿を現したのだと。それさえ言えれば、満足だ。
ふと鏡が目に入り、私はしばらく自分の姿を見つめる。母が死ぬ少し前から、彼女は髪の色だけでなく、私の容姿も父に似てきたと喜んでいた。顔も知らない父を見つけるには、私が一番の手がかりだ。あと名前。母の口から何度か聞いていた名前があった。なんだったか…。
「・・・ディアボロ?」
それが、父の名前だった。
END
トリッシュの母親の前ではボスは偽名を使ってたとかいったらダメです・・・。
こっそりこっそりリンクの方一件追加させていただきました。スタンド可愛いよ、マジ可愛いよ。
相変わらず無断ですみません。私はそろそろ本気でどうやったら冷静にコメントを残せるのかを考えた方がいいと思う。
チキンなんでコメントを残したくても残せません・・・。
Na-2のRENA様からいただいた承ジョセです。嬉しすぎるので皆様に幸せのおすそ分け。もとい自慢(…)
うぅ・・・勇気を出してフリーリクできてよかったです。リクをするときは一か月分の勇気を使いました。
腰に手を回すとか、すっごくいやらしいですよね。そういうのが好きすぎて逆に承太郎に嫉妬する。
承太郎、ちょっとでいいから代わってください。あとでオララッシュくらってもいいから・・・!
孫と祖父は良いものです。歳の差は良いものです。
RENA様、本当にありがとうございました!
幼女が好きなんです。というかおっさんとか人外とからんでる幼女が好きです。
ぜひとも10歳以下のおにゃのこキャラをだしてほしい。
SBRとかで身の丈よりも何度倍も大きい馬とか乗りこなしてたらもうそれだけで惚れちゃう。
女の子だけが一人でレースにでるのは危険だからおっさんキャラとセットで出てくるといいです。
それでもって外見の割にえげつないスタンド能力とかもってれば最高です。
夢がひろがりんぐ!
正直、リンゴォが出てきた時に幼女もセットなんじゃないかと夢を見てました。人生そんなに甘くなかったしリンゴォはすぐに死んじゃうしで私涙目。
まだどこかでレース中に幼女キャラでてくるんじゃないかと期待してるけど、ルーシーがなんか急に大人びてきて、あぁ無理そうだな、って思いました。あんな大人びてて14歳て・・・。
荒木は見た目が子供っぽい女の子は嫌いなの?
今日は犬の日だそうです。日付的に。
じゃあ11月11日は1が一つ多いからハイパーお犬様タイムだなと思いました。
2月22日が猫の日だそうです。ハイパーお猫様タイムがないね(´・ω・`)
相変わらずSBRは馬ばっかりですみません。次こそは人間書く。リンゴォかジョニジャイを、多分。
擬人化は私の中ではリヴリー以外にするのは邪道なので今回も馬の姿のままで。
スロー・ダンサーがどこかゆるゆるとした口調なのは仕様です。
サードステージをゴールした直後、そのまま止まらずに走り続けていたS・Dの横にぴたりと白い影が寄り添う。一度ちらりとそちらの方を見てから、少し上がり気味の呼吸を落ち着けるように大きく鼻から息を吐いた。そして声をかけようとする。が、その前に、相手の方が口を開いた。どうやら、はじめからこちらに声をかけるつもりで近付いてきたようだ。
「さっきはしてやられた気分だ、スロー・ダンサー。いや、ファーストステージの時も、かな」
S・Bは攻撃的ではなく、どちらかというと友好的な声色で言った。レースが云々ではなく、ただたんに会話をするきっかけが欲しかった、という感じだ。
「ちゃんと話すのは、はじめて、だね。君と、君のマスターの噂は、アメリカまで届いているよ、シルバー・バレット」
イギリスには優秀な騎手と馬がいる、と。言うと、相手はどうも、とそっけないがどこか嬉しげに答えた。
「でも、さっきはそんな俺を抜いてゴールしたあんたも凄いじゃないか。正直、久しぶりに興奮したよ」
「ありがとう。でも、私が君を、超せたのは、マスターの実力と、ヴァルキリーが、君の注意を引いていてくれた、おかげだから」
「謙虚なことだな。しかし、そういうタイプは嫌いじゃないぜ」
言いながら、S・Bは相手に接触しないぎりぎりまでS・Dに体を近付けようとする。しかしその瞬間、茶色い影が無理矢理2匹の間に割って入った。
「スロー・ダンサーに近付くんじゃねぇよ」
睨むようにして、ヴァルキリーはS・Bを見る。
彼の突然の行動に驚いたのは、乗っている人間達の方だった。馬同士の体が接触してしまえば、転倒してしまうことだってある。ジョニィとディエゴは慌てて、自分の馬をヴァルキリーから距離を置かせた。そして乗り手であるジャイロに文句を言う。気を付けろよ馬鹿だの、俺のせいじゃないだの、そんな会話がしばらく続いた。
しかし馬達の方は、主人らのそんな会話は聞こえていない。機会をずっとうかがっていて、ようやくS・Dに声をかけられたというのに邪魔をされ、S・Bはヴァルキリーを睨み返す。
最初はこの初老の馬が気になるなんてことはなかった。しかし、ファーストステージで顔に泥をかけられた時、初めて意識をした。自分になんてことをするのだという屈辱と、久しく感じていなかったレースに対する高揚感。それからはずっと、S・Dのことを目で追っていた。セカンドステージの後、少し近づくことができたが、結局なんやかんやあって…主人が落馬したり、その後でなんか変な生き物になっちゃったりで機会がつかめず、今まで声をかけるのが先送りになっていた。
「無粋なヤツだな。貴様の国では、他人の会話を邪魔するのはマナー違反じゃあないのか?」
「レースの最中にナンパをしてるようなヤツに言われたくねぇよ」
「ナンパをしてるってわかってるなら、余計に邪魔をするなよな」
2匹の会話を聞きながら、S・Dは自分はナンパをされていたのかと、他人事のように思った。正直、自分の主人であるジョニィになにも害がないのなら、ナンパされようが口説かれようが、どうでもいいのだが。
「おい、そこを退け、田舎者」
「誰が退くか、バーカ。お前がどっか行けよ」
「転べ。転んでその鬱陶しい髪の主と一緒に怪我をしろ」
「てめぇが転べ。ジャイロは性格の鬱陶しいDioよりましだっての」
ぎゃいぎゃいと続けざまにお互いを罵り合っている。よく疲れないものだ、とS・Dは思った。やはり若さだろうか。根本的な体力が、自分とは違うのだろうか。そう思いながら、横目で2匹を見た。罵り合ってはいるものの、悪意は感じられない。実は、仲がいいんじゃないかと思う。同い年だし、似たような性格だ。お互いがもうちょっと素直になれば、良い友達になると思うのだが。しかし言ったところで、2匹は否定するだろうから結局、S・Dは口を開かないまま、今度はジャイロとディエゴの方を見た。
馬の言葉がわからない人間は、どうしてか興奮している己の愛馬に悪戦苦闘していた。今のヴァルキリーとS・Bには、落ち着くようにと言う主人の言葉が届いていない。やっぱり子供だね、とS・Dは思った。
この2匹が主人の言うことを聞かず、変にペースを上げるのはジョニィにとっても不本意だろうから、ようやくS・Dは口を開く。
「坊や達、そのぐらいに、しておいたら、どうだい?君達のマスターも、ずいぶんと、困っている、ようだけど」
ぴたりと、2匹の声が止む。そして、ほとんど同時にS・Dの方を見た。
「坊や・・・」
呟くように、S・Bが言う。ヴァルキリーは普段からS・Dに子供扱いをされるのを不本意ながらも慣れているが、彼はそうでもないようだった。頭の中でその言葉を反芻しているかのように、しばらく沈黙する。
「まぁ・・・そういうのも、悪くはない・・・か」
やがて、どこか満足げに呟いた。S・Dから子供扱いをされるというのは、嫌なことではないらしい。むしろ、今の彼はどこか幸せそうだ。おそらく彼の中では、子供扱い=相手に甘えてもいい、ということになっているのだろう。
落ち着きを取り戻してきたS・Bの耳元で、ディエゴが何事かを囁いた。その言葉を理解して、彼は小さく頷く。
「スロー・ダンサー、どうやら主は別ルートを行くらしい。一緒に走れるのもここまでだ」
名残惜しげに、S・Bは言った。
「そう。君も、頑張ってね。ゴール手前で、また、会おう」
「さっさとどっかに行っちまえ!馬鹿!」
「語彙が少ないな。貴様の方が馬鹿丸出しだぞ」
最後にヴァルキリーに吐き捨てるように行ってから、S・Bは2匹から離れていく。ようやく、この場は静かになった。しかし最後の台詞によほど腹を立てたのか、ヴァルキリーは先ほどよりも更に興奮してしまっている。荒っぽく地面を蹴っているため、乗っているジャイロの体がガクンガクンと激しく上下に揺れた。ロデオか、なんて、ジョニィがそんな彼を見ながら慌てるでもなくマイペースに尋ねている。おそらくS・Dのマイペースさは、彼に似たのだろう。
「ほらほら、落ち着いて、坊や。興奮すると、余計、疲れるよ」
「坊やって言うな、オジン!」
S・Dから子供扱いをされることを酷く嫌うヴァルキリーは、キッと相手を睨む。それを見て、ふむ、とS・Dは呟いた。
「シルバー・バレットの方が、可愛げがあって、私は好きだ」
「・・・・・・!」
たったその一言で、急にヴァルキリーは大人しくなった。というか、意気消沈していた。目に見えて、脚の動きが悪くなっている。そんな彼を無視して、S・Dはヴァルキリーの前に出た。
「おいおいヴァルキリー、さっきからなんなんだよ。興奮したり、かと思えば急にテンション下がったり・・・」
「Dioの馬と相性が悪いんじゃないのか?僕の馬は、大丈夫みたいだけど」
どんな会話のやり取りが行われていたのか知らない主人達だけが、ただただ首をかしげるばかりだった。
END
あとがき
甘えたいシルバー・バレットと、対等の立場でいたいヴァルキリー、そしてそんなことはどうでもいいスロー・ダンサーの図。
スロー・ダンサーはジョニィをまず第一に考えます。ジョニィ大好きだから。あとは割りとどうでもいいと思ってます。そういう点ではある意味スロー・ダンサーも酷い子。
次はゲッツ・アップですかね。書くとしたら。ゲッツ・アップは私の中ではメス。
公式で馬の年齢は出てるけど、性別って出てましたっけ?
スロー・ダンサーとヴァルキリー達の歳の差にキュンとする。
「SBRがないのなら6部を買えばいいじゃない」と思って見たら、買おうと思ってたところからなくなってました。前見たときは(ry)
しょうがないので優先的にジョジョを集めていたせいで買うのが先延ばしになっていた本を買ってきました。
よつばと1巻、グインサーガ2巻、ヘルシング2巻、ヴァッサロード2巻。
なんというカオス。本当はドロヘ7巻も買いたかったんですが、売ってませんでした。ドロヘっていったいどこに行けば買えるの?いまだに注文以外で買ったことがありません。
とりあえず み な ぎ っ て きました。久しぶりにジョジョ以外の漫画で萌え補給したのでテンションがおかしな方向に上がる。
簡単に感想を(というか語りを)
ヴァッサ
2巻が出てからもうじき1年が経つんですね。3巻はまだなんでしょうか。正直、なかなか3巻が出ないので今回2巻を読むまでずっと2巻で終わりなんだと思ってました。
それほど需要のありそうな内容じゃないし・・・ねぇ?(買ってる私が言うのもなんですが)
でも続いてるってことは、たぶん需要があるんですね。よかった。打ち切りじゃなくて最後までやって欲しいと思います。
ところでチャーリーは本当にチェリーなんでしょうか。マスターが近くにいるのに?なんなの?ヘタレなの?ヘタレなツンデレなの?チャーリーがチェリーなのが本気で信じられない、このヘタレが(…)
今回はぬこたんとサクラに萌えました。サクラは優秀だけど天然な子。ぬこはたぶん腐女子。とりあえずサクラ逃げてぇえええ!!
警部さんも気になる今日この頃です。
よつば
純粋に面白いです。でもとーちゃんは俺の嫁、異論は認めない。
漫画を読んでて声に出して笑ったのは久しぶりでした。近いうちに全部集められるといいです。
セミ取りの話で昔を思い出しました。私も小さい頃はセミ取りしてました。でも今思えばなんであんな怖いものを平気で触れたんだろうと思います。今は見るだけでもダメだ。
グイン
グイン可愛いよ、グイン。獣人(?)分を補給させていただきます。
なんか1巻よりも微妙に絵柄が変わりました?気のせいか。
双子がエロすぎて困る。なんとかしてくださいハァハァ。
3巻の発売夏だよ。続きが気になってしょうがないです。毎回毎回いいところで続くんだから・・・!
伯爵が非常に気になります。彼は間違いなく萌えっ子。
ヘルシング
アーカードはグラサンと帽子取ると急に若返りますね・・・正直もっと老けてるのかと。
でも相変わらず内容がカオスで好きです。婦警はエロ要員。
tp://flash.yh.land.to/katikati.the.movie.swf
この二つを見るとディオじゃなくても人間やめたくなる。
かちかち山って元々お婆さんとかを殺したのは狸じゃなくて兎だっていうしね。ただ兎が狸に濡れ衣を着せただけで。
どこで改編されたんですか。切なすぎる。
何年か前にペットショップで狸が売ってたんですが、ああいう自然の生き物って売ったりしててもよかったんでしょうか。
なんかダメなんじゃなかったっけ?ただ保護してただけなのかなぁ・・・。
もう十分大人の狸だったんですが、すっごい狭い檻に入れられてて、不安そうな目でこっちを見てました。こっちが泣きたくなった。
地元でもまだたまに野生の狸を見ます。強く生きて欲しいなと思います。
でも年に一度は車に轢かれてる狸を見るんだぜ・・・orz
それはそうと日本の昔からの獣とか獣人文化は素晴らしいと思います。先人達はすごい。普通に獣とか獣人で物語とかを作ってるんだから。そう思うと私がそういうの好きなのは普通なんじゃないかと思えてくる。日本人としての本能なんだと思います、きっと。最近、獣と獣人不足なんです><人外萌えはジョジョのスタンドで補給してるからおk。レクイエム可愛いよ、レクイエム。
ボスとボスの母親の話。母親が軽く電波だったりボスがヤンデレだったりで大変精神的に悪い感じです。
母親と息子の愛ある(?)話。
ボスがボスじゃないですが、それでも許せる方はどうぞ。
数年ぶりに見た息子は、刑務所から私をさらいそのまま口をふさいでコンクリートの下に埋めた。埋めたといっても、身動きが取れないぐらい、もしくは呼吸ができないほどではなく、どちらかというとコンクリートで上から蓋をした、という表現の方が正しいのかもしれない。少年の力でも、私の上を覆っているコンクリートは動いた。
産まれてからすぐに他の人間に引き取られたため、私は息子の名前を知らない。しかしその少年の美しいピンク色の髪は見まごうことはなかったし、なにより直感的にわかった。彼が、自分の息子だということを。たぶん、血の繋がりのおかげだろう。
コンクリートの下に私を埋めてからほとんど毎日、日に何度か息子は私に会いに来た。来るたびに彼は私の頬に小さく口付けをした。そのたびに彼を愛しいと思う自分は、果たして異常なのだろうか。誰かに確認したかったが、あいにく息子以外が私に会いに来ることはなかったたし、口をふさがれていたため彼自身に確認はできない。しかし、こう思うのは普通のことのように思えた。このコンクリートで囲まれた世界で、私はもはや息子以外になにも持っていなかった。自分の命ですら、彼の手の中にあるのだ。自分の唯一の持ち物に愛着が湧くのは、普通のことだ。そしてなにより、自分の血を分けた子供なのだから。
本当は、息子の頬にも口付けをして挨拶を返してやりたいのだが、今の私は口をふさがれているし、もう何年も寝たきりの状態のため筋力が弱まり、体を起こすことすらできない。だから、私は精一杯の愛と慈しみを込めて息子を見た。目が合うと、まだ少年である彼は愛らしく笑った。
いったいどうやって、彼は私の中に宿ったのだろうと考える。私が服役していた刑務所は女性しかいないし、そんな環境で私は投獄されてから2年後にこの子を産んだ。どう考えたって、計算が合わない。なにか、人の起こすことのできないような、特別な力が働いたのではないかと思う。たとえば、聖書中に出てくる聖母マリア。彼女はあのイエス・キリストを産んだ時、処女だったという。男と交わったことがないというのに、子供を産んだのだ。それは神様からイエス・キリストの命を授かったため。つまり、そういうことなんじゃないかと思う。私の産んだ子供は、神様から与えられた子供なのではないかと。そうじゃなければ、説明が付かない。息子はきっと、選ばれた人間なのだ。将来は必ず、なにかを成し遂げるに違いない。そう思うと、そんな子を産んだ自分を誇りに思ったし、よりいっそう息子を愛しく思った。
私の元にくる時、息子は食事だったり、私が暇にならないようにと本を持ってくる。食事は私のわずかに開いた口の隙間からねじ込み、本は読み聞かせてくれた。日に日に成長していく姿や、可愛らしい少年の声から低く美しい声に変わっていくのがよくわかり、私は毎日彼が成長していく様を見ると幸せだった。
そして時折、彼は食事や本の変わりに、私を殺すための道具を持ってきた。それはナイフだったり銃だったり、首を絞めるための縄だったり。あれこれ趣向を尽くした、人の命を奪うためのものだった。食事に毒を盛られたこともある。あの時は、本当に辛かった。体の震えと吐き気が止まらず、涙を流して苦しんだ。しかし、もうこれで死ぬのかと思ったところで、息子は私に解毒剤を飲ませた。その後で、何度も何度も泣きながらごめんなさいと呟いた。息子が声変わりをする前の出来事だった。
彼が私を殺そうとしているのは、火を見るよりも明らかで、そのためだけに刑務所から私を連れ出したのだと考えるのも難しくはない。はじめはなぜ、息子が自分に対してそんなことをするのだろうと不思議に思ったが、それが必要なのだからするのであって、私は彼の好きなようにすればいいと考えた。息子のために死ねるのならば、母親としては最高のことだろう。
ある日、息子はいつものようにやって来た。その頃には、息子はすでに声変わりを終えていて、見た目もずいぶんと大人びていた。それでもどこかまだ少年らしい面影をどこか残していたから、正確な年齢はわからないがおそらく10代半ばぐらいなのだろう。その手には茶色の麻縄が握られていた。
彼はいつものように私の頬に口付けると、私の腹の上に馬乗りになった。見上げれば、酷く青ざめた顔をしている。どこか体の具合が悪いの?そう尋ねたかったが、やはり口がふさがれているのでそれはできなかった。だから精一杯、相手を心配しているような、気遣うような視線を向けた。それに気が付いた彼は、小さく笑おうとした。しかし顔が引きつってうまくいかないのか、酷く歪な笑みだ。やはり、どこか悪いのではないのだろうか。そう思っていると、息子は手に持っていた麻縄を私の首に回し、紐の両端を手に持つと、力一杯、私の首を絞め上げた。首の骨が折れてしまうのではないかと思うぐらいの力だった。
いっそのこと、折れてしまえばいいのにと思う。そうすれば、私はすぐにでも死ねるだろう。息子はもう、私を殺さなければいけないという心労はなくなる。少しでも彼の人生に心配事や恐怖がなくなればいいと、私は日頃から願っていた。息子は選ばれた人間なのだから、自分の好きなことをして、そして何事も不自由なく生きていればいい。
酸素が足りずに、目の前がちかちかと点滅していた。このままでいい。きっと、死はもうすぐそこまで来ている。あとは、彼がこのまま力を緩めないでくれていればいい。しかし結局のところ、またしても私が死ぬようなことはなかった。
息子は急に首を絞める力を緩めると、両手で顔を覆う。嗚咽を漏らしながら、不規則に肩を揺らした。泣いているのだと気が付く。私のせいで、彼は泣いていた。あの時と同じだ。毒を盛られたときと、一緒。
「なぜ、殺せない」
手にさえぎられて、くぐもった声で呻くように言う。
「たった一人の女を、何年も殺せないでいるなんて」
息子の涙が彼の腕をつたい、そして私の頬に落ちた。
「母さん・・・」
顔を覆っている手をどかすと、喘ぐような声で彼が言う。止め処なく涙が流れ落ちていた。
どうしたらいいのかわからない、そんな顔をしている。悲しくなった。私のせいで、愛する息子が苦しんでいる。ためらうな、と言ってあげたかった。私はあなたのためなら死ぬのは怖くはないから、だからためらってはいけないと。それができないのなら、もう私の元には来てはいけない。完全に、忘れてしまえばいい。そうすれば、私はあなたを想いながら安らかに死ねることだろう。
その言葉が伝えられずに、歯がゆかった。それどころか、今の私は息子を抱きしめることすらできない。抱きしめて、なにも不安に思うことはないのだと示してあげることができない。
筋力が衰え、そして酸素が回らなくなって痺れている腕を必死に動かした。少し動かすことすら重労働だった。ゆっくりと時間をかけて、息子に手を伸ばす。腹の上に跨ったままでいる彼の涙を、指先で拭ってやった。少しでも、私の想いが伝わればいいと願いながら。
私の行動に彼は驚いたような顔をする。そして涙を拭っている私の手に自分の手を重ねると、もうなにも言わずにただただ泣き続けた。
その日から、息子は私を殺そうとはしなくなった。かといって、もう私の元にやってこなくなったわけではない。ただいつものように食事や本を持ってきて、私の頬に口付けた。どういうつもりなのか、私にはわからない。殺すのを諦めたのかもしれないし、機会をうかがっているのかもしれない。でも、もう私の前で泣くことはなくなったため、これでいいのだろうと思った。
私には時間の感覚がなくなっていたため、今自分が何歳なんだとか、息子の正確な年齢だとかはわからない。それでも、彼の成長を見ながら、なんとなく漠然とはわかっていた。息子はもう少年と呼べる歳ではないだろう。誰が見ても立派な、美しく成長した青年だった。
ある日、誰かが私の上を覆っているコンクリートを破壊している音が聞こえた。息子ではない。息子なら、コンクリートは破壊せずに蓋を取るようにして持ち上げる。ならば、今この場にいるのは誰だろうか。ここ数年間で、息子以外の人の気配を感じたのは初めてだった。
やがてコンクリートが破壊され、私の肌を蛍光灯が照らす。見れば、そこにいたのは知らない男だった。私を見て、驚いたような顔をしている。かと思えば、その顔色は恐怖に変わった。失礼なものだと思う。人の顔を見て、そんなに怯えるなんて。文句を言ってやろうと思ったが言えないまま、結局男は逃げるようにしてこの場を去っていった。
男が去ってから約一時間ほど後に、息子が私の元にやって来た。その姿を見てぎょっとする。両手が赤く染まっていた。体のいたるところにも、赤い斑点が飛び散っている。それが血だということに、すぐに気が付いた。長い時間、酸素に触れていたのか、その血はどこか黒ずんでいる。
怪我でもしたのかと、心配そうな目で息子を見た。彼の顔色は悪い。私を殺そうとした時と、同じ顔色だ。
「育ての親は、こんなにも簡単に殺せるのにな」
私の視線を感じたのか、彼はなんでもないというように首を左右に振ってから、小さく呟いた。それからこちらに近づいて、いつものように私を抱き上げるようにして上半身を起こさせると、頬に口付けをする。
「私の本性が、この村のみなに知れ渡ってしまった。もう、ここにはいられない」
本性、とは、私をここに隠している、ということだろうか。それのなにが悪いのだと、私は疑問に思った。しかし、息子にとって重大なことなのだろう。また私のせいで彼に迷惑がかかったと思い、落ち込んだ。
「私のこれから先、やろうとしていることは、とても大きなことだ。その際に、私の過去を知っている者や、私自身を知っている者がいると、困る」
私を抱き上げたまま、息子は私の口をふさいでいるそれを取り始めた。今までそんなそぶりなど一切見せなかったため、驚いた。
「あなたに生きていられるのも、困るんだ。私は今日、この村を出る。でも、あなたは・・・」
その先は言わなかった。でも、なにが言いたいのかわかった。
これでいいのだと思う。ずっと、息子が私に対してしようとしていたことなのだ。今までずっと、保留になっていただけ。だから私は後悔も恐怖もない。あるのはただ、息子に対する愛情だけだ。
「あなたの好きなように生きなさい・・・それが、私の唯一の願いだから」
数年ぶりに声帯を震わせた。その声は、本当に自分の声なのか疑いたくなるほど、酷くひび割れたものだった。
どうか、と神様に祈る。どうか、この子の生きる道が、祝福されていますようにと。この選ばれた子供が、幸福に暮らせますようにと。心の中で、何度も何度も神様に願った。
腕を動かして、息子を抱きしめる。そして、はじめてその頬に口付けをした。これだけできれば、もう思い残すことはない。彼は私の行動が以外だったのか、驚いたような顔をした後、照れたように小さく笑った。人を一瞬にして魅了させるような、艶やかな笑みだった。
息子は私をまた地面に寝かせると、あらかじめ用意しておいたのか、なにかの液体を私にふりかける。臭いで、それがガソリンだとわかった。それを部屋中に撒いている。なにもかも、燃やしてしまうつもりでいるのだということがわかった。私だけではない。息子のことを知っている、この村ごとを。
「お願い、最後に・・・名前を教えて」
自分が息子の名前を知らなかったことを今更ながらに思い出して、慌てて尋ねる。彼はしばらく言うか言うまいか迷ったように沈黙したあと、口を開いた。
「ディアボロ、だ。母さん」
その名を聞いて、私は祈る相手を間違っていたということに気が付いた。息子は神様の子ではなく、悪魔の子だったようだ。ならば、と私は祈る相手を悪魔に変え、聖書にあるように息子が鎖に繋がれ、自由を奪われて地に落とされないことを願った。
ディアボロ、私の愛しい息子。たとえあなたの人生に立ちはだかるのが神のような強大な力を持つ者であっても、それらを滅ぼしつくして生きていって。私は死んでもなお、地獄の悪魔にそれを祈り続けるから。
END
正直、ジョルノの生命を生み出す能力って、神の力ですよね。
以前拍手で、ボスも母親に対して歪んではいるけど愛情を抱いていたのではないか、とかそんな感じのコメントをいただいて、私もそう考えていたので、じゃあもうこれは書くしかないな、と思って・・・。
結局ボスは、自分に一番近い所にいた女性(母親、恋人、娘)を殺せてないんですよね。
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