忍者ブログ
おっさんと人外を中心によろずっぽく。凄くフリーダム。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


TOSの続編が欲しくない。でも欲しい!
ていうかリーガル、リーガルなんだよ、リーガル。リーガル可愛いよ、リーガル。
TOS続編の公式画像のリーガルが美人さんすぎてガチで目があわせられません。なんかね、駄目なの。目を合わせちゃうと美人さんすぎて照れちゃうの。キャ、って感じになるの。これは恋だ。
でもやっぱりちょっと細くなりました?衰えました?2年前はもうちょっとムッチリしてたような・・・。いや、でもいいんです、リーガルが出てくれるだけで。
リーガル、35歳かぁ・・・35歳。美味しいです(^q^)
三十路っていいなぁ。四十路も大好きだけど。
ホントマジ続編いらないからリーガルが出てるところだけ編集してくれないかな。ニコニコの職人あたりが。
リーガルは本当にもう何年も長いこと愛してます。ここまで愛が続いたキャラとかカプってリーガルとGOTHの神山×森野くらいです。飽き性の私には珍しい。
ゼロリガアンソロはどうなったんでしょうかね。主催様がなんか大変みたいだけど・・・。
どれだけ延期してもいいからとりあえず発行してほしいなぁ、とは思います。

読み返してみたらなんだ、この気持ち悪い文章は。
PR

ジョルノとジョルノの母親の話です。この二人は仲良し親子、だといいなぁ。

 

 

 

 


 長かったようで、実はとても短い期間しか経ってはいなかったが、地元に帰ってくるととても懐かしいと感じた。それはたぶん、この数日間で体験したできごとの内容が濃すぎたせいだろう。自分達はあれだけ必死になって、それこそ生死の境をさ迷いながら戦っていたというのに、この街は欠伸がでるほど穏やかで、どこか笑えてしまう。
「ただいま。母さん、いる?」
 玄関のドアを開けながら、家に上がり込む。地元に帰ってきてから僕が真先に向かったのは、学校の寮ではなく実家だった。最近まったく家には帰っていなかったから、母に会うのはほぼ一ヶ月ぶりだ。
 バタバタと奥の方で騒がしい足音がきこえる。かと思えば、母が姿を現した。彼女は僕の姿を見て驚いたように大きく目を見開く。そして、こちらにむかって駆け出してきた。
「ハルノ!あなた、学校にも行かずにどこに行ってたのよ」
 広げられた彼女の腕の中に抱きしめられてしまう。正直、この反応は予測していなかったのでこちらも驚いてしまった。そこまで息子に対して愛のない母親ではなかったが、ここまでストレートに愛情表現をする母親でもなかったはずだ。
「寮に戻ってなかったって聞いて、私、本当に心配したんだからね」
 まさか、と言いそうになったが、僕を抱きしめながらこちらを見上げる彼女の目じりに涙が溜っているのを見て言葉を呑みこむ。代わりに、ごめん、と一つ謝った。
 予想外の反応ではあったが、とりあえず母が元気そうだったので安心した。真先に実家に帰って来たのは、母の安否を確かめるためだ。万が一、ボスが今回のことで母のことについて調べ、彼女に危害を加えていたらどうしようかと思っていた。だが、流石のボスもあの短い期間ではなにもできなかったようだ。
 僕が小さかった頃、母は僕をあまり構ってくれなかったが、それでも彼女のことは嫌いではない。彼女はただ、自分の時間を自分の好きなように使っていただけなのだ。僕も今は自分の好きなように時間を使っているから、これはお互い様だった。
 彼女は一人の母親である前に、ただの女だった。それに10代の時に僕を産んだから、まだまだ遊びたい盛りだったはずだ。だからしょうがないんだと思う。実際、今こうやって見ている母はまだ十分に若くて、幼い頃にあまり世話をしてもらえなかったというのも手伝って、彼女を相手にしていると母親というよりも歳の離れた女友達、という感じだ。
 ふと熱心な視線を感じて、僕は母の方に目を向ける。彼女は猫のように、じっとこちらを見ていた。
「なに?顔になにかついてる?」
 尋ねると、彼女は首を横に振りながら僕の体を解放した。そして、腕を伸ばして僕の頬を指先で一撫でする。
「ハルノ、なんか・・・、感じ変わった?昔から大人びた子だと思ってたけど、また一段と大人びたわね」
 そりゃあ、生死の境をさ迷っていれば精神的にも成長するし、そうなれば顔付きも変わるだろう。しかし彼女に本当のことを言うわけにもいかないため、適当に一ヶ月ぶりだからそう見えるんじゃないの、と言っておいた。すると母は、なにかに気がついたような顔をする。ニヤリと、意地が悪そうに笑った。
「わかった。ハルノ、彼女ができたんでしょ。あの人に似て、顔だけは良いから女の子にはもてるだろうし」
「とりあえず顔だけは良い、っていう言葉はそっくりそのままお返ししとく」
「やだ、褒めないでよ。照れるじゃない」
「嫌味で言ってるんだよ」
 照れたようにばしばしと僕の肩を叩いてくる彼女に、小さくため息をつく。僕は人を自分のペースに巻き込んでしまうのが得意だが、どうもこの人が相手だと自分のペースに巻き込めない。下手をすると、逆にこちらが彼女のペースに巻き込まれてしまう。変なところで、血の繋がりというものを感じた。
 あの人、というのは、おそらく僕の実父のことだろう。もしかしたら、母も父に対して嫌味を込めて顔だけは、なんて言ったのかもしれない。…なんて家族だ。顔は良いけど、性格がアレだなんて。いやきっと、僕はまだましだ。父のように、女遊びをしたあげく子供を認知しなかったということは、今のところないのだから。
「彼女を作るのはいいけど、ちゃんと避妊はするのよ」
 僕の考えていることを読んだように、母は急に真剣な表情と声色で言った。思わず、圧倒されてしまう。この言葉は、母親としてのものだったのか、それとも実体験に基づいた言葉だったのかは読み取れなかった。ただ、あまりにも彼女が真剣だったので、僕は無言で頷く。避妊もなにも、僕に彼女なんていないのだが。もしかしたら母は、数日間行方をくらませていたのは僕が女のところに入り浸っていたからだと思っているのかもしれない。そう思われるのは心外だったが、否定するとますます誤解されそうだったので、結局なにも言わないでおいた。
「あーあ、男ってみんな、私から離れていくのね。寂しくなっちゃうわ」
 どこか拗ねたような口調で母が呟く。男とは僕と実父のことだろうか。
「子供、作ろうかしら。今度は女の子。一緒にショッピングに行ったり、映画を見に行ったりするの」
 僕に意見を求めるような目で、母は尋ねる。もしかしたら、この言葉は僕に対するあてつけの意味もあったのかもしれない。僕にもうちょっと構ってくれと言ってるのだろうか。
「母さんだってまだ若いんだから、作ったら?ちゃんと育児ができるなら、ね」
 こちらもあてつけのように言ってやると、母は少しムッとしたように目じりをつり上げてこちらを睨んできた。しかしすぐに、悲しげな顔になる。少し、言い過ぎただろうか。なんて、僕は悪くないのに母に対してこう思ってしまうあたり、僕は彼女のペースに巻き込まれてしまっている。
「・・・映画、行こうか。これから」
 僕が呟くように言うと、母は先ほどとは打って変わって目を少女のようにキラキラとさせた。とても、15歳になる息子がいるとは思えない。まぁほとんど育児なんてしなかったので、母親特有のストレスなんて、彼女は感じていなかったのだろうけど。だから、若々しいままなのだ。
「デート?」
 母が尋ねる。デート、なのだろうか。母親と?それとこれとは違うような気がするが、とりあえず彼女の話に合わせておくことにした。
「まぁ・・・それでいいよ」
 僕が諦めたように言うと、母は嬉しそうな声を上げて僕の腕に自分の腕を絡めてきた。あ、なんか本当にデートするみたいだ。
「デートだったら男の方が女の子に奢ってあげるものよ、ハルノ」
「なにそれ、息子にたかるの?母さん」
「何日も無断外泊して母親を心配させたんだから、当然でしょ」
 理由はどうであれ、無断外泊をしてしまったのは事実なので、それ以上はなにも言えない。やっぱり女性の相手って面倒くさいな、と思いながら、それでも母に対して不快には思っていない自分がいて、それなら別にいいかと思った。

 


END

 

 

 

ジョルノとジョルノの母親は仲が悪くなければいいという願いをこめて。
この二人は親子というよりも、友達感覚だといいです。


小説を書いていて一番楽しいキャラは頭のネジが一本外れてるような人です。
常識?なにそれおいしいの?みたいな感じのキャラ。あとは電波だったり。
そんな人の被害にあってる人が近くにいたら尚良しです。
うちのブログでいうところのディオジョナとかジョルディアとか。
ジョナサンもジョルノも自分が常識人というか、自分は絶対に間違った考え方はしていないと思ってる非常識人。自分の考え方がすべてだと思ってる人。
だからきっと相手になにか酷いことをしたとしても本人達に悪気はないです。タチが悪い。
血は争えないようです。
というかディオの血が基本的に薄すぎる気がします。ディオの子供達みんな普通の普通に人間ですよね、性格はともかく。
ちょっとぐらいは吸血鬼っぽいところがあってもいいと思うんですが。
吸血鬼は非生産的なんでしょうか。本当なら子孫を遺せない体なんでしょうか。頂点は常に一人だから。
でもディオはジョナサンの肉体を持ってるから子供を作れたとか。そう考えると実質、ジョルノ達はジョナサンの子供ですね。
なんでこんな話がずれたんだ・・・?
最終的になにが言いたかったというと、電波とその被害者なカプとかコンビはいいよね、という。
ジョルディアとはいわないからせめて常識人ディオ×電波ジョナサンが増えてほしいです。同士様求む!

どちらかというとあれは作者が狂ってますよね。あとがきとか読んでるとこの人大丈夫なんだろうかとか思ってしまう。
巻が重なるたびに美人になるアーカードにドキドキしつつ4巻まで読みました。
4巻のマクスウェルが爺さんを尋問だか裁判だかしてるシーンに出てきたあの黒髪美少年はもしかしなくてもウォルター・・・ですか?mjd?だってあんな美少年・・・。
そうだよね、誰でも昔は若いよね、うん・・・。私は今のウォルターが好きです。
あの新しく出てきた眼鏡でそばかすなおにゃのこにハァハァしてます。やっぱりこの人の描くおにゃのこが好き。無条件でエロいと思う。ありがたやありがたや。
猫耳男はいらない。人外は好きだけど猫耳単体とかはあんまり好きじゃないです。どうせなら獣人をください。
アーカード×セラスが好きなので、このままの二人の関係を望みつつ、アーカード×アンデルセンの関係の発展も期待していこうと思います。
アーカードは美人さんだけどアンデルセンはかっこいいですよね。正直声は明夫さんを期待してました。実際違ったけど。でもいつだって明夫ボイスで脳内再生されます。
中田さんがアーカードの声をやってるのが以外でした。想像できない・・・、いや、マジで。だってギロロとかヴァン師匠とかと同じ声だなんて。
アニメのヘルシングは未知の世界が広がっている。1話ぐらいは見てみたいです。
でもよく考えたら中田さんがBLのドラマCDに出たことがあるという衝撃に比べればなんてことないような気もします。BL声優使えよ!!

授業中にもしボスが人間じゃなくて超精巧に作られたアンドロイドだったらどうしよう、とか意味不明なことを考えてたら脳内が大変なことになりました。
最終的にはエロg・・・ギャルゲみたいになってました。
以下そんな妄想。
ボスの製作者はディオ。自分のボディーガード兼自分の気にらない奴だったり裏切り者だったりを始末させるために作ったアンドロイド。多分人間じゃなくて機械なら自分を絶対に裏切らないと思ったんだと思います。
そういう風にいじっているのでボスは自分がアンドロイドではなく人間だと思っています。なのでディオとかに反発もしますが、基本的に製作者には逆らえません。最終的にはディオの言いなりになってしまうので、本人かなり悔しがります。
で、そのあとディオが承太郎に殺されて、自分を支配するものがいなくなったので矢を持ってイタリアへ。そこで自分は支配される側ではなく支配する側だと思いパッショーネを作ってボスに。
ディオを見ていて誰かに不用意に顔を見せたり正体を明かしたりするのは、敵や裏切り者に狙われやすくなると知っていたので、引きこもりに。
そして舞台は5部に。
ジョルノ、まだ髪が黒い時に父(ディオ)が残したボスの顔写真と設計図などを発見。ボスの存在を知り、また興味を持ちます。設計図とかにボスは自分のことを人間だと思っているとか書いてあって、もし機械なんだと教えたらどんな反応をするんだろうとか思ってワクワクしてます(Sなので)
でもディオもいなくてボスの消息もわからないので、特に探しもしないまま髪の色も金になり、パッショーネへ。
そこでいろいろあって、ジョルノはボスの正体を知って、話が展開していくという。暗チとかも出てきたり。
そんなギャルゲだかエロゲがあったら是非ともプレイをしたいです。バッドエンドはボスに殺されるか、ボスを破壊するかだと思います。
操作できるキャラはジョルノ、リゾット、メローネ、セッコ、トリッシュ。隠しで過去ルートに行って、ディオで攻略できるようになります。トリッシュは誰の娘だとか言っちゃ駄目。
こんなゲームあったら絶対にやりたい。
ボスは球体間接でもそうじゃなくてもどっちでもいいです。でも球体間接の方が好きです。良いですよね、球体間接。

昨日から通学路の歩道の所に靴がきちんとそろえて置かれてます。茶色いブーツ。
持ち主らしき人が見当たらないんですが、近くに首吊り死体があるんじゃないかと気が気ではありません。
靴ってたまに片方だけ道路とかに落ちてるけど(それはそれで怖いけど)、両方揃ってるのってなかなかないですよね。怖いなぁ。


図書館で江國香織の小説を見つけたので読んでみたんですが、なんか物凄くツボに入りました。
日常的なことを書いてるんだけど、どこか幻想的です。
草之丞の話はこの人が書いた作品だったんですね。昔国語の教科書に載ってたんですが、初めて見たときえらく萌えたのを覚えています。教科書に載ってる作品はたまに物凄くツボに入るものがあるから侮れません。
母と息子と、あと幽霊の父親の話なんですけどね。その父親が侍なんです。草之丞可愛いよ、草之丞。
短い話なんですが、もっと長いのを見たかったよ。それぐらい萌える引き込まれる話でした。
絵本も出てるみたいだけど、この話は文章で読んだ方が面白いと思う。桃子は絵本で見たいけど。
ともかく機会があったら読んでみてください。2,3分で読み終わるんで十分立ち読み可能です。つめたいよるにというタイトルの本に収録されてました。
読みやすい話を書く人なので普段小説を読まない人にもお勧めです。
江國さんの本を集めたいけど、数が多すぎて今からくじけそう。とりあえず評価の高い奴から読んでいこうと思います。

今日国語の時間になまこという単語が出たんですよ。海にいるあれです。
先生が黒板になまこの絵を簡単に描いたんですが、どう見ても卑猥なものにしか見えません本当にありがとうございました。
超えだして笑いそうになったけど耐えました。あんなの授業中に反則だ!
授業終わってから写メで撮ろうと思ったけど、描いてすぐに消されたので駄目だった。ちくせう。


まぁ下ネタは置いておいて。多分はじめてまともに書いたトリディアです。
いつもお世話になっている某方に送りつけたもの。
よく新年早々こんな鬱々したものを送りつけたものだと思います。
ある意味トリッシュしか出てません。当社比でトリッシュがボス大好き。

 

 

 

 数日ぶりに帰ってきた我が家は、嵐でも通ったのかと思ってしまうほど荒らされていて、一瞬面食らってしまった。泥棒にでも入られたのかと思ったが、よく考えれば原因ははっきりとしている。私がペリーコロという老人にこの家から連れ出されてすぐに、パッショーネの暗殺チームが私の手がかりを求めて家捜しをしたのだ。
 母が写った写真の入った写真立てが床に落ちて壊れている。だが写真自体は盗まれてはいなかったので、私は安堵した。手を怪我しないように写真立てから写真を取り出すと、シワにならないよう気を付けながらポケットにしまった。
 背後から名前を呼ばれる。振り向くと父の遺体を抱えたスパイス・ガールがいた。私は戻って来たのだ。数日間の壮絶な戦いを経て、亡骸となってしまった父と共に、母との思い出が詰まった家へ。
 この家までジョルノが私達を車で送ってくれた。一週間後に、また迎えにくるという。天涯孤独の身となった私は、生活を保証してくれる代わりに、新たなボスが誕生したパッショーネに身を置くことを約束していた。
 父を母が使っていたベッドに寝かせる。死んでから一日も経っていないので、死後硬直はしているが遺体は綺麗なままだった。しかし一週間も待たないうちに腐敗し始めるだろう。ジョルノが与えてくれた一週間という猶予は、おそらくその間に遺体をなんとかしろということなのだ。
 ジョルノには感謝している。まさか父の遺体を私に譲ってくれるとは思っていなかった。その上、G・Eで殴られたことで体の破損した部分もまた、G・Eで創ってくれた。そうでなければ、彼の遺体は目も向けられないようなものとなっていたことだろう。
 ベッドサイドに腰を下ろすと、まだ張りのある父の頬を指先で撫でた。生前と変わらず、美しいままだ。もしかしたらまた動き出すのではないかと思わせるほどだ。しかしその不気味なほど冷たい肌は、死体のそれだった。
 輪郭の形を確かめるように、彼の顎に指を這わせる。飽きもせず、父の体を撫で続けた。初めての父親とのスキンシップが遺体とだなんて笑える。そもそも、潔癖症である私が死体に触っているということ自体驚きだ。どうして触れられるのだろうか。血が繋がっていたということ以外は、誰よりも他人だった男なのに。それほどまでに、血の繋がりというものは影響力があるのだろうか。それとももしかしたら、もっと別のなにかが存在しているのかもしれない。それは誰もが心のどこかに持っていて、プラスにもマイナスにも働く感情。それを与えることに幸せを感じる人間もいれば、貰うことに幸せを感じる人間もいる。私は貰う方だと思っていた。でもどうやら違うらしい。間違いなく今、私はもう目を覚ますことのない父に愛情をそそいでいる。笑いを通り越して滑稽だ。私のいだいている愛は、家族愛なんていう生易しいものを超えているのだから。それはおそらく娘が父親に一番いだいてはいけない類の感情だろう。だって、誰が想像できるだろうか。もうじき中学校を卒業する娘
のいる父親が、こんなに若くて美人だったなんて。そういう点では、私に罪はない。悪いのは今更になって私の前に姿を現した彼の方だ。
 体をかがめて彼の顔に自分の顔を近付ける。その唇に、触れるだけの軽いキスをしてみた。しかしやはりおとぎ話のように彼が目を覚ますわけもなく、私は自分の考えの幼稚さに苦笑した。
 それから数日間、私は父の遺体と共にこの家で過ごした。暗殺チームの者達に窓を割られたり家具を倒されたりして散々に荒らされてはいたが、なにかを盗まれたわけではないし、電気や水を止められたわけではないので、特に不便することなく生活できた。一人でできる範囲で家の片付けをしたり、父を埋めるための墓穴を庭に掘ったりして過ごした。暇な時は彼の髪を指先ですいてやりながら、私がまだ幼かった頃の話をした。あと、数週間前に母が死んでしまった時の話。
 母は風邪をこじらせて、それこそ呆気なく死んでしまった。あの時は何日間も泣いて過ごした。だからその二週間後に、父親に会わせてやるとペリーコロが私の元に現れた時は本気で驚いてしまった。そんなタイミングよく、事が運ぶものなのだろうか。結局、父も会ってからすぐ死んでしまったのだが。三週間前後の間に、それぞれまったく違う死因で両親を亡くす子供がどれくらいいるのだろうか。そんな事を考えてしまう。
 家に戻ってきてから五日が経った。驚いたことに、父の遺体は今なお綺麗なままだった。大部分をジョルノのスタンドで修繕したから、その影響かもしれない。本当に、畏怖の念をいだかせるほど強大な能力だ。
 もしかしたらずっとこのままの姿を保ったままなのではないかと思ってしまう。世界には何百年も腐敗の影響を受けずに生前の姿を保っている遺体があると聞いたことがある。しかしどちらにしろ、もう二日後にはジョルノが私を迎えにくるのだ。父の遺体をこのままにしておくわけにもいかない。
 私は決心すると、彼の遺体をバスルームに運んだ。服をすべて脱がせてから、冷たいシャワーの水を浴びせる。手にボディーソープをつけると、丹念にその体を洗った。体のいたるところに変色した血がこびりついていたが、指先でそこをこする。完全に脱力している彼の体は酷く洗いづらかったが、私は一時間以上をかけて彼の体や長い髪を洗った。
 体についた水滴をタオルで拭き取り、もう一度服を着させる。髪をドライヤーで乾かしてから、母の寝室に運び直した。仰向けに寝かせ、その顔に薄く化粧をほどこす。そこまでしてやると、もう死体になんて見えなかった。誰が見ても、眠っているようにしか見えないだろう。それに私は満足した。できることなら美しいままで土に埋めてやりたかった。
 彼の遺体はこの家の庭に埋めると決めていた。母と同じ墓に埋めるというのは、違う気がしたのだ。二人は結婚していたわけではないし、なにより父を私と母の思い出の場所に埋葬してやりたかった。
 あらかじめ掘っておいた穴に父を寝かせる。少し余裕を残して、彼の体は穴におさまった。ふと思い付いて、最初にこの家に戻ってきた日に回収し、それから肌身離さず持っていた母の写真を父の胸元に置く。
 シャベルを握り締める。先端には掘り起こしていた時についた土がついたままだった。今度は掘った土をかぶせるだけでいい。硬い土を掘り起こすよりも簡単な作業のはずだ。しかし私の手は動かない。シャベルを強く握り締めすぎて、指の皮膚が真っ白になっていた。
 今更になって、ぼろぼろと涙があふれだす。父が死んですぐには流さなかった涙が、私の頬をつたい地面に落ちた。このまま土をかぶせてしまうのが辛かった。母を火葬する時ですら、こんなに辛く感じなかったのに。母の時はまだ、きっと心のどこかに余裕があったのだ。彼女に火を付けたのは私ではなかったし、世界のどこかに父がいると思ってそれほど寂しくはなかった。だから二週間ほどで母の死から立ち直れたのだ。でも今は、父を埋めるのは自分で、そして今度こそ私は独りになってしまう。両親がいないというのは、どれほど孤独なことだろうか。まだ小さい頃、父親のいる家庭が羨ましかった。母がいてもまだ寂しいと感じた。それなのに、どうして両親がいないという孤独に耐えられるだろうか。どうして、やっと出会えた父に、一目見ただけで愛してしまった父に、土などかぶせられるだろうか。彼が最期まで娘を自分の手で殺せなかったように、私も父を埋葬することなどできない。
 シャベルを手から落とし、地面に膝をつく。両手で顔を覆いながら声を上げて泣いた。独りになるのは嫌だった。この世から自分と血をわけた者がいなくなるのが怖かった。泣きながら、こうなってしまった自分の運命を呪った。私はスタンド能力も父の遺した莫大な遺産もいらない。ただ、普通が欲しかった。毎日、両親と一緒に夕食をとるような、普通の家庭が欲しかった。誰もが持っているそんなありふれた光景が、欲しくてしかたがなかったのだ。私の願いはそれほどまでに高望みだっただろうか。もしこの世に神というものがいるのなら、平等というものを知らない神がいるのなら、私は声を張り上げて言ってやる。地獄に堕ちろ、と。
 私はもう一度シャベルをつかみ立ち上がる。そして、泣きながら愛しい父に土をかぶせた。
 翌日、私は一日中ベッドの中で泣いていた。泣きすぎて、なにが悲しくて泣いているのかわからなくなるほど泣いた。そして約束の七日目。私は家を出て花屋へ向かった。酷く目元を腫らしていたので店員に怪訝な顔をされたが、気にせずに目的の物を買った。
 買ったのは、花の種だった。名前はわからない。ただ、鮮やかな桃色の花が咲くものを選んだ。その種を、父を埋葬した場所の真上に植える。花など育てたことのない私に、当然種を植えるという行為も初めてで、勝手があまりわからなかった。種に土をかぶせるだけでいいものなのだろうか。疑問に思いながら、私は種を植えた場所に小さなジョウロで水をまいた。
 それが終わった頃、ジョルノが私を送ってくれた時と同じ車で私を迎えにきた。庭にうずくまって目元を腫らせている私を見てしばらく沈黙していたが、やがて、いいですか、と尋ねてくる。それはきっと、父親との別れはすんだかという意味合いが含まれていたのだろう。私は無言で頷いた。
 車の助手席に乗り込む。そして家の方を見た。次に私がこの家に戻ってくる頃には、父の養分を吸って美しく咲き誇っている桃色の花が見れることだろう。

 

END

 

 

 

最初は一つの部屋でトリッシュがジョルノの能力のせいで日に日に植物になっていくボスの死体と同居する、という感じの話になる予定でした。
でも内容があまりにもアレな上に短くなりそうだったので廃案に。
とりあえずボスをどうにかしたくてしょうがないです、愛ゆえに。


ハナさん役の人は結局間に合わなかったんですね・・・。
とりあえず電車の王様最終回の感想というか思ったことを箇条書きに。ちょっときついことも書いてますので注意。

・金と浦さんは最後に絶対出てくると思ってたけど、まさか王子まで来るとは思わなかったです。というか存在を忘れt(ry)王子は憑依verは苦手だけど普通の姿の時は好きです。最後の最後に王子×コハナちゃんに萌えてちょっと敗北感を感じました、何故か。ハナさんじゃなくてコハナちゃんだからいいのです。王子はホモでもいいけど彼を攻めてくれる人が見つからない。じゃあもういじられキャラでいいよ。
・最終的にメイン今人が残ったのはちょっとどうかと思うんです。というかなんで消えなかったんでしょうか。特異点の記憶に残ってたから?でもそれだと敵今人も消えませんよね。よくわからん・・・。というか無駄にハッピーエンドに持っていこうとするのが嫌なんですが、私だけでしょうか。理由のない奇跡とか。今人達は最後はちゃんと消えるべきだったと思います。ゆーとがおかんの作ってたご飯を食べてて感動したのに、おかんが戻ってきてなんかそれがなくなった。
・さくらいさんは消えちゃったのにゆーとは消えなかったのはなぜ?私の中では最終的にさくらいさんとゆーとが出会って、なんか二言三言会話を交わして終わり、だと思ってたのに。さくらいさんこそ真のヒロインなんです・・・!
・カイは結局どうして時間を欲しがってたんでしょうか。そんな経緯を話してた回ってあったっけ?覚えてません・・・。最終話なのにわからないことだらけ!
・個人的にカイの隣にアルビノかレオがいないとすっごく切ないです。でねぶはゆーとのおかんだったけど、アルビノとかレオはカイのおかんだったと思うんです。カイはアルビノとレオを猫かわいがりしてたと思います。時々フルボッコにしてみたり。基本的にカイは精神的不安定な子。アルビノとレオがいなくなって、元々電波だったのが更に酷くなったように見える。

電車の王様はなんだかんだで始めてまともに見た単車乗りでした。普段特撮とか興味ないんですが、今人(人外)がいると聞いて観始めたんです。
萌える作品でした。多分次回作はみないけど。牙って聞くとなんかジョニィを思い出す。
終わったことだし、そろそろ創作サイトの方で期間限定で載せてた電車の王様小説も下げたいと思います。ブログのフリーページにログを載せるか、このままお蔵入りにするかは考え中。ナマモノジャンルおっかないよ。


とりあえず風邪は治ったっぽいです。まだ微妙に体調悪いけどもういいや、気にしない。
この数日間ほどパール・ジャムの能力が欲しいと思ったことはありません。風邪と生理痛が重なってもう駄目かと思いました。
パール・ジャムは腰痛も治してくれるんでしょうか。普段、生理痛はまったく来ないのですが、数ヶ月に一回あるかないかで来るんです。身動き取れないぐらい腰が痛くなる。
大分よくなったけどまだ痛いので長い時間パソコンの前に座ってられません。もう!

ここ数日間あまりにも暇だってので、この前書いたように全力でポケモン赤をプレイしてました。
虫ポケモンの不遇さに泣いた。もうちょっと能力高くてもいいと思うんですよ。
スピアーを100レベにして、今はストライクを100レベにしようと頑張ってます。
スピアーはまだ防御ないけど虫タイプの技を覚えたし、弱点がそれほど多くはないので楽でした。
問題はストライクなんだ。タイプが虫と飛行とかありえないだろう。そのくせ特殊が低い。
弱点多すぎて笑ったあとに泣いた。四天王からフルボッコにされまくりです。まだスピアーのレベルを上げる方が楽だったよ。
ちなみに覚えてる技は電光石火、切り裂く、剣の舞、破壊光線です。剣の舞以外ノーマル技でゲンガーとかに攻撃できません。
剣の舞ってなんか強そうな名前に聞こえるけど、攻撃技じゃないんだ・・・。
それでも散々時間かけつつストライクのレベルを上げているのは、やっぱりストライクが可愛いからだと思います。ストライク可愛いよ、ストライク。


続きは拍手お返事

もうダメかもしれん・・・(体調が悪いと無駄に弱音をはきます)
風邪といっても熱はほとんどないんですが。昨日からやたら体調が悪いんです。なんなんでしょうね。
拍手とかの返信は体調がよくなったらさせていただきます。
携帯で小説を打とうと思ってたけど、無理そうなので今日も大人しくポケモン赤をやりたいと思います。
初代のポケモンは可愛いすぎる。

[59] [60] [61] [62] [63] [64] [65] [66] [67
«  Back :   HOME   : Next  »
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

メール(☆を@に)
リンク
当サイトは同人サイト様のみ、リンクフリーとなってます。
管理人>>シノハ。 または篠葉 零
サイト名>>なんでもない


BKM
Na-2
風人インク
ROAM青
Nonsense
SAVA味噌
Red field
Caucasia
△デルタ▽
Beneath the Surface
Curtain-fall
Ng
無断とか本当にすみません…

その他
なんでもない
管理人の創作サイトです。
おっさん・人外・幼女中心で携帯観覧推薦。
現在こちらをメインに更新中。
プロフィール
HN:
シノハ
性別:
女性
自己紹介:
1月14日生まれの新潟県民。

ジョジョラーでケモナーでおっさん&おじいちゃんスキーでSHK国民。
最近はfkmt作品に手を出してます。
乙一作品と三原ミツカズ作品と藤田和日郎作品も好き。
節操なしの浮気性です。
忍者ブログ [PR]