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猫と鼠のお話。ホモじゃないです。
版権じゃないから本当は創作サイトの方に載せればいいんだろうけど、創作サイトの方からこのブログ繋いでるしいいか、と思って・・・。
元スレを知っている方は雰囲気を壊すと悪いので読まないほうがいいです。
少し前にわたしに新しい家族ができた。といっても血が繋がっているわけではないし、それどころか種族もちがう。白と黒の毛がいりまじった、少しぽっちゃりとした鼠だ。ご主人はその生き物を『ハムスター』と呼んでいたが、きっと種族の総称で彼の名前ではないのだと思う。なのでわたしはいつまでも彼を鼠と呼んでいた。
彼は鼠だがずいぶんとわたしと気が合い、イソガシイご主人とかわってわたしのよき話相手となってくれた。しかし猫と鼠という間柄のせいか、ご主人はわたしと彼が仲良くしているとなにか勘違いをしてわたしを怒ってくる。ご主人、わたしはこの鼠を食べたりはしないよ。大切な家族なのだから。そうご主人に伝えたいが、人間であるご主人にわたしの言葉はつうじなかった。
だからわたしと鼠はご主人の見ていないところでこっそりと仲良くする。鼠は夜行性で昼間はほとんど寝ているため、それはご主人の寝静まった夜遅くに行われる。
「鼠、夜だ。まだ寝ているのか、鼠」
ご主人が寝息を立てているのを確認してから、わたしは鼠の入れられている檻の前にきて呼びかける。
「鼠、鼠」
何度か呼びかけると、彼が自身でティッシュなどを細かく引き裂いて作ったベッドの中から顔を出した。寝起きなのかどこかぼんやりとした表情をしている。だがやがてわたしに気が付いたのか、こちらを見た。くりくりとした真っ黒な瞳がわたしを見据える。
「おはよう、鼠。もう夜だ」
「にこ」
鼠がわたしに笑いかける。
今夜もわたしと鼠の秘密の夜がはじまった。
END
鼠はジャンガリアンハムスター、猫は茶トラのイメージです。
本当は猫は三毛が一番好きなので三毛がいいんだけど、そうすると必然的にメスになるので。
茶トラも好きです。日本猫ってみんな可愛い顔してますよね。
気が向いたらまた書きたいと思いつつ、(そんなことはないと思いつつ)スレ主にばれるのが怖いのでどうなるか・・・。
で、登録→ダウンロード→インストールをするんですが、これに3時間かかりました。
パソコンが古いせいかやたら時間がかかるんです。ウィーンとかいってパソコンはずっと呻きっぱなしだし。
途中で止まったりとかしたらどうしようかと思いました。
しかしなんとか終わり、これで私のターンなんだぜ、とか思いながらログイン。しかしなぜかできないという。できないという・・・orz
なんかね、うちのパソコンじゃできないって言われたの。どうして(´;ω;`)
どう頑張ってもログインできなかったのでそのあと泣く泣くダウンロードしたやつを消しました。パソコンの要領が心配なので。ただでさえもくそ重いんです、ニコニコ見ながら他の作業ができないぐらい。
そのまた消すのに30分以上かかるとかね。もう・・・ね。
私4時間近くもなにやってたんだろうね。
流石に落ち込みました。モンスターファームオンラインをPS2とかに移植(?)したりしないの?モンハンみたいに。
モンハンもプレイしたいけど私の技術が追いつかないのでできません。操作難しいです、難しいです。
プレイしたいけど上手く操作できなくてプレイするのを諦めたゲームが結構あります。
バイオ2の一番最初のところで一歩も動けずにゾンビに喰われてゲームオーバーになった私にゲームなんて無理なんです(残念ながら実話です)
ゲームはプレイしてるのを見るだけでも楽しいです。た、楽しいんだから・・・!
さんざん使い古されたネタなんだけど、今更ボスが人外だったらという設定に萌えてしまった。いや、猫じゃなくてね。文字通り悪魔だったり。
悪魔、いいね。ボスに角が生えちゃうのか。翼が生えちゃうのか。ハァハァ。下半身が馬だか牛になってもいいですよね。ああいうのなんていうんだっけ?
より姿が人間に見えなければいいです。ぎりぎりボスだとわかるぐらいで。ならもうボスじゃなくていいんじゃないかとか、そういうレベルの話をしているんじゃあない。元がボスだからいいのです。
しかし悪魔とかを普通に萌えとかに昇華させても許される日本は本当にいいな、と思います。無宗教万歳。
悪魔じゃなくて獣人でもいい感じです。猫か狐の。もふもふしたいです。
でも獣耳とか尻尾だけというのは許可しない。獣人は好きですが、なぜか耳とか尻尾けど、というのは苦手です。そこまでしたらもう毛皮もいるだろ、とか思っちゃうんですが。獣人の毛皮と尖った口(鼻)先が好きです。
そろそろお気づきの方もいると思いますが、私はボスを書くときにいつもドッピオの存在を忘れてます。なんでだろう、ドッピオはボスにとってなくてはならない存在のはずなのに・・・。
ドッピオを思い出そうとすると、まず真っ先にリゾット戦のあのボスになりかけのドッピオを思い出す。むしろあれはほとんどボスだけど。
ボスッピオはかっこいいです。ボスッピオ×ボスとか凄く良いと思います。
こんな感じでほかの事を考えるとすぐにドッピオのことを忘れてしまいます。なんで忘れちゃうんだろう。別に嫌いなわけじゃないし二重人格とか同人的に美味しいキャラなのにね。ボスの周りのキャラが濃すぎて埋もれちゃうのかもしれません。
血縁者にボスを暗殺しようとしてる三十路手前の男に我が道を行くSに電波。
勝てないなぁ、って思います。ドッピオかわいそす(´・ω・`)
とりあえず私はもう少しドッピオのことを思い出してあげてください。
どうしよう、すっごい嬉しい。顔がにやけるのが止まらない。
うしとらとかからサーみたいにまた人外を描いてくれるんでしょうか。
でも人外とか以前に藤田の描くキャラは本当に魅力的で大好きです。
ちょっとしか出てないのにドミートリィのかっこよさが心で理解できた。イケメンのくせに私を泣かせるなんて・・・!
藤田キャラだとイケメンもショタも好きになれるから不思議だ。
新連載の方はしばらく様子を見てからコミックを買いはじめたいと思います。
今回の新連載でまたハゲの進行状況が進むんだろうなぁ、と思って藤田の一番最新と思われる写真見たら明らかに額が広くなってて切なくなった。
先生、お疲れ様です。
こうやって見ると何年も第一線で漫画を描いてるのに老けるどころか若返ってる荒木は本当に吸血鬼なんじゃないかと思いますよね。
ところで三原ミツカズのたましいのふたご下と毒姫3巻出てたんですね。さっき密林見たらTOPページに載っててました。
嬉しすぎて涙出てきた・・・。ずいぶんと長いこと新刊を待ってたから。
とりあえずどちらも注文。
毒姫がこれ以上鬱展開になってたらどうしよう。少しでいいからカイトとリコリスが幸せになっていればいいです。
無理かな・・・。
こんなマニアックな話を読んでくださっている方がいると知って嬉しいボス猫話の続きです。
過去の話はhttp://nandemonai000.b.to/jogio0/から。
みんなにホントのことを言いましょう。
早朝からリゾットの部屋に暗殺チームのメンバーが全員集まった。彼らの視線は、見慣れないピンクの髪を持つ男に注がれている。人間の姿に戻ったディアボロは、服がないのでとりあえずシーツにくるまっていた。彼と一番身長が近いメローネが服を貸すと言ったのだが、体格が合わなくてきついのが嫌だとわがままを言う。十中八九、ただたんにメローネの服を着たくないだけだろうが。メローネの服を着るというのはある意味、バツゲームだ。
「で、そいつが昨日の猫、ってわけだな?」
「そいつじゃない。ディアボロだ」
ディアボロの不機嫌そうな声を無視しながら、プロシュートはリゾットを見る。相手はようやく覚醒してきたようで、割とはっきりとした目でプロシュートを見返しながら頷いた。
「なんで初めからスタンド攻撃受けて猫の姿になったと言わなかったんだよ。最初に言ってたほうが、誤解がねぇだろ?」
ホルマジオはみなが思っていることを代表して言う。一度だけ、リゾットとディアボロは顔を見合わせた。まさかこのピンクのおっさんがソルべやジェラートを殺したパッショーネのボスだなんて言えない。
「・・・プライドの高い人間なんだ。それなのに、猫になりました、なんて、言えるわけないだろう?むしろ不思議なのはメローネの方だ。いつからディアボロが人間だと気が付いていた?」
話題を逸らそうと、矛先をメローネに向ける。すると、彼はなんでもないように微笑んだ。
「一目見た時から、なんとなくそんな感じがしてたんだ。リーダーの挙動もいつもと微妙に違かったしな。それに、男には敏感なんだよ、俺は」
最後の一言を言わなければ、尊敬できたというのに。誰もがそう思った中、ギアッチョがゆらりとした動きでディアボロに近づいた。なんとなくその雰囲気が怒気をはらんでいるのに気が付いて、ディアボロは警戒する。
「テメェ、いったいどうしてくれんだよ」
「・・・なんのことだ?」
意味がわからない、という風にディアボロが返すと、ギアッチョは相手の長い髪の毛を鷲づかみにした。彼が突然キレるのは日常茶飯事だが、流石に相手が相手なのでリゾットはわずかに息を呑む。
「貴様・・・!」
「昨日、誰のためにあれだけ猫用品買ってきたと思ってやがんだ?全部無駄になったじゃねぇか!」
「そんなことなど私が知るか!勝手に買ってきたのはお前らの方だろうが」
離せ、と言うようにディアボロは自分の髪を鷲づかみにしているギアッチョの手首を強い力で握る。しかし怖いもの知らずの相手はひるまなかった。
「私が貴様らが買ってきた分の金を払ってやる。それでいいだろう」
「そんなこと言ってんじゃねぇよ。どうせあの金は全部プロシュートが出したんだからな」
やっぱりか。そう思ったが、誰も口には出さない。ただ、黙って事の成り行きを見守る。
「昨日、俺がわざわざペットショップまで行った労力をどうしてくれんだ、っつってんだよ!『時は金なり』だと?金じゃあ時間は買えねぇだろうが!」
微妙にことわざの意味を履き違えているギアッチョが、一瞬にしてスタンドを身にまとう。ここまで来てようやく、リゾットは彼を止めようと動き出した。今のディアボロがスタンドを発現させることができるのかどうかは知らないが、家の中で戦われては困る。そして互いに傷付けあうのは、もっと困る。
まだ氷らせこそはしないが、抑えきれていない冷気で吐く息が白くなる。髪をつかまれたままディアボロが上目遣いにギアッチョを睨んだ。一瞬だけ彼の姿が二重に歪んだように見える。K・Cが発現し、本体と同じようにギアッチョの手首をつかんだ。
「よさないか」
制するように少し声を鋭くしてリゾットが言う。しかし一触即発ともいえる状況の中で、彼の声は二人には届かなかった。
ギアッチョの手首をつかんでいるK・Cの手が微かに氷で覆われる。スタンドのダメージに合わせて、本体であるディアボロの手も同じ場所が氷で覆われた。しかしディアボロは動じない。もう片方のK・Cの拳を強く握り締めた。相手が攻撃してくると見て、ギアッチョも更に強い冷気を放つ。
「よせ、と言っているだろう」
二人が本格的に攻撃に入る前にリゾットはメタリカを発現させた。その瞬間、ディアボロとギアッチョは口から直径一センチほどの鉄の玉を大量に吐き出す。大きな音を立ててその鉄の玉は床に落ちた。
敵を攻撃する時のように(メローネへのセクハラの制裁は別として)剃刀を鉄分で作ったわけではないので、吐き出したときに口の中を怪我をすることはないが、それでも大量の鉄分を消費することには変わりはない。急速に体の鉄分が足りなくなったディアボロとギアッチョはスタンドを解除すると荒い呼吸を繰り返した。しかしいくら息を吸っても体に酸素が回らない。立っていられなくなったギアッチョは、崩れるようにしてその場に膝を着いた。
「り・・・リゾット」
「流石に・・・やりすぎじゃねぇか?リーダー・・・」
途切れ途切れにか細い声で二人が抗議する。しかしリゾットは、そんなことはない、といつもの調子で言った。
「お前達が本気で争ったら、こんなものじゃすまなかっただろう。少なくとも、どちらかが死んでた」
さらりとそんなことを言ったが、実際どちらも強力なスタンド使いなので彼が止めなかったら本当にそうなっていたことだろう。
「リーダー、そろそろ鉄分を戻してやったら?このままだとどちらかどころか二人とも死にそうだけど」
顔色どころか全身の肌の色を真青にさせている二人を見ながら、危機感のない声でメローネが言う。
鉄分を戻してやってもいいが、元気になったらまた争ったりしないだろうかとリゾットは思った。ギアッチョは氷を扱うタイプのスタンド使いだというのに感情的だ。熱しやすく冷めにくい。鉄分を戻せばすぐにでもディアボロに食って掛かるだろう。ディアボロは引き際を心得ている人間だが、どうも昨日から猫になったり人間になったりを繰り返しているせいで精神的に不安定なのか感情的になりやすくなっている。
「ギアッチョ、鉄分を体に戻したらもうディアボロと争わないと誓えるか?」
「どうして俺がここで引かなきゃいけな・・・」
キッとリゾットを睨んで口を開いたが、最後まで言い終える前に途中で視界の端になにかをとらえてギアッチョはそちらに目を向ける。リゾットもつられてそちらを見た。そこにはベッドの上でまた体を猫へと変えている最中のディアボロがいた。体が縮み、ピンク色の毛皮が生えてくる。初めてその変化を目の当たりにしたリゾット以外のメンバーは小さく息を呑んだ。いくらスタンドの影響と知っているとはいえ、やはり人間が猫の姿になるというのは驚いてしまう。
ディアボロ本人は、もうすでに体が変化するのに慣れたのか、それとも反応を示すだけの力がないのか完全に猫になってしまうとシーツにくるまったままぐったりとベッドの上に体を横たえた。相変わらず体の鉄分が足りないせいで荒い呼吸を繰り返している。その姿はどう見ても人間の姿だった時より庇護欲をそそっていた。基本的に人間は自分よりも小さいものを見ると守りたくなるものなのだ。
しばらくディアボロを見ていたリゾットは、もう一度視線をギアッチョに向ける。その視線に気が付いて、ギアッチョはこちらを見た。心なしか先ほどまで真青だったはずの頬が微かに赤くなっている。
「ギアッチョ」
「す、スタンド攻撃を受けてるんなら、しょうがねぇよな・・・」
言ってから、顔を逸らす。どうやら怒気がそれたようだった。それどころか、猫の姿にときめいている。彼のスタンドの形状からも変わるとおり、ギアッチョはなんだかんだで猫好きだった。
この調子ならディアボロが猫の姿のままなら個性の強い暗殺チームの中にいてもさほど大きな問題は起きないだろう。リゾットは半ば願いながら思う。
「まぁそういうわけだから、スタンドの本体を見つけるまでは仲良くしてやってくれ」
ギアッチョとディアボロの体に鉄分を戻してやりながらリゾットは言った。
END
ギアッチョは私の中では暗チ最年少です。19ぐらい。だから多少子供っぽくてもいいと思うよ・・・!
兄貴がセレブってイメージがあるのは私だけでしょうか。
正直、暗チが普通に生活できるのは兄貴のポケットマネーのおかげだと思います。
おかしいね、私ディエサン派なのにね。
そう思いつつSBRを1巻から読み直してました。11巻読んだ直後に1巻を読むと泣ける。
荒木は最初からサンドマンを敵にするつもりで出してたんでしょうか。1話目はどう見てもサンドマンが主人公にしか見えないのに。
それはそうと1巻のサンドマンは可愛い。「お姉ちゃん」呼びが可愛い。
1巻を見てて思ったことは、ヴァルキリーが異常にかっこいいということです。なんか今に比べるとすごくかっこいい気がする。目とか。
SBR初期は馬がたくさん描かれてていいですね。和む。
ポコロコの馬は他の馬に比べて可愛い顔をしていると思います。
それはそうと未だにファーストステージラストのジャイロの帆船の原理が理解できません。
あれって逆に空気抵抗が生まれるんじゃ・・・?
私の理解力が足りないだけなのか。
ぎんぎつねの連載を望みつつまこ銀を。
銀可愛いよ、銀。
無駄に長い、石で作られた階段を登りきると、そこには中型犬ほどの大きさの見慣れない生き物がお社の前で前脚と後ろ脚をだらんと横にだして寝そべっていた。ぐっすりと眠っているのか、遠目から見てる分にはこちらに気が付きそうもない。
見たところ首輪もしていないようだし、野良犬だろうかと思いながら近づく。それでもなお起きない犬の前にしゃがみこみ、顔を覗き込んだ。左目の上の辺りに見慣れた傷跡を見つけ、私はようやくこの生き物が犬ではないと知る。いつも獣と人を掛け合わせたような姿をしているから気が付かなかった。この狐は銀太郎だ。きっとひがな一日やることもないため陽なたぼっこをしていたら寝入ってしまったのだろう。
「こんなお社の真ん前に寝て、誰かに踏まれたらどうするんだろうね」
まぁ平日にはほとんど人の来ることのないような神社だから大丈夫なんだろうけど。そもそも神の使いである彼が踏まれる、なんてことがあるのだろうか。それは肉体がある、ということになる。
私は手を伸ばして銀太郎の腹を撫でた。
「もこもこだー」
思わず顔に笑みが浮かんでしまう。
手の平からは確かに柔らかい毛皮の感触と、彼の少し高めな体温を感じた。ということはやはり銀太郎には肉体があるのだろうか。しかしこれはただたんに私が手触りだとか体温だとかを感じている、と思い込んでいるだけという可能性もある。なぜなら銀太郎の姿が見えない父は、私が銀太郎の体に父の手を触れさせてやってもなにも感じない。確かにそこには銀太郎がいるのに、父はそれが認識できないのだ。だとすれば、私が銀太郎に触れたりだとか体温を感じたりだとかいうのは、目で見た情報が直接脳に影響をもたらしている可能性が高い。
なんて、そんなことを考えたところで結局はどうでもいいのだが。私にとって大事なのは、確かに銀太郎がこの世に存在しているということだ。
「銀、起きてー、ぎーん」
腹を撫でたまま呼び掛ける。するとぴくぴくと大きな耳がわずかに動いた。しばらくそれを観察していると、やがてゆっくりと目蓋が開かれる。意思の強そうな瞳に私の姿が写りこんだ。
「おはよう、銀。よく眠れた?」
「まこと、お前学校は終わったのかよ」
「とっくにね。だから帰ってきたんじゃない。それよりも、動物としてこんなに誰かが近づいても起きない、っていうのはどうかと思うよ」
「なっ!神使である俺を動物扱いすんなよ!」
体を起こしながらこちらを睨み付けてくる。しかしいつもの姿ではなく狐の姿で怒鳴られてもまったく恐くはない。むしろ可愛いと思う。といっても、普段の姿も十分に可愛いが。しかしそれを言うと銀太郎は(単なる照れ隠しなんだろうけど)怒ってしまうので、口には出さない。
「だって今は動物の姿してるじゃない」
わしわしと頭を撫で回してやる。しかしそれも長くは続かなかった。急に銀太郎がいつもの獣と人を掛け合わせたような姿に戻ってしまい、私はしゃがんだ姿勢のまま彼を見上げる。
「もうちょっと撫でていたかったのに」
「お前、俺のことペットかなにかと勘違いしてるだろ」
「いえいえ、まさか神使サマに対してそんなことないですよ」
「白々しい」
立ち上がりながら言う私に銀太郎は鼻を鳴らしながら言った。実際のところ、別にペットとまでは思っていないし、彼が神掛かり的な力を持っていて敬うべき存在だ、というのはわかっている。だがどうしても先程みたいに無防備に眠っていたりだとか、ミカンを人間のように美味しそうにほうばっているところだとかを見ると、なんとなく私達に近いような存在に思えてしまう。そしてなにより彼を見ていると和んでしまうのだ。銀太郎に威厳というものが足りないんじゃないかと思ったが、やはり言うと怒られてしまいそうなので私は代わりに質問をする。
「いつも天気がいいとお昼寝してるの?というか、私が学校に行ってる間ってなにしてるの?」
私の言葉に、銀太郎は少し考えるように腕を組んだ。
「大抵は一人で寝てるかだな。たまにお前の親父が付けてるテレビ見てたり」
神の使いがお昼寝。そしてテレビ。いったいどこの主婦だ。
「俺はこの神社の敷地から出ねぇし、お前以外に姿は見えねぇから暇でしょうがない」
一度言葉を区切り、銀太郎は私の目を見た。そしてすぐに顔をそらしてしまう。毛皮があるからそんなことなんてわかるはずもないのだが、なんとなく私には銀太郎の顔が赤くなっているように見えた。
「だから、まことが学校から帰ってくるの結構楽しみにしてるんだぜ?」
……母さん、この日ほどあなたの血を引いているのに感謝したことはありません。銀太郎の姿が見える子に産んでくれてありがとう。
私はもう何年も前に死んでしまった母に感謝しながら、銀太郎に抱きついてその豊満な胸の毛に顔をうずめた。
「なんでそんなに可愛いことを言うかな、もう!」
「可愛いって言うな!つーか抱きつくな!」
銀太郎が私の体を引き離そうとしてくるので、私はますます強く彼に抱きついた。呼吸ができなくなるんじゃないかというくらい深く胸の毛に顔をうずめる。
互いの服でへだてていても強く銀太郎の体温を感じた。照れているせいかそれはいつもよりも高く感じる。確かに今、銀太郎は私の腕の中にいるのだと実感した。それを幸福に思う。私はもう、何年も一緒にこの温もりと過ごしてきた。おかしな話だが、私は母に抱かれるよりもはるかに多く銀太郎に抱かれている。まだ幼い頃、母がいない寂しさで泣いていた私を抱きしめて安心させてくれたのは彼だ。私はいつも最後は泣き疲れて、銀太郎に抱かれたまま眠っていた。そんなことを思い出して、私はとたんに懐かしくなる。
「まこと、いい加減に・・・」
「銀太郎!」
彼の言葉をさえぎって、私は抱きついたままうずめていた顔を上げた。いきなり私が大きな声を上げたため、彼は驚いたような顔をする。
「な、なんだよ」
「一緒にお昼寝しようよ、久しぶりにさ」
「はぁ?」
私の言葉を予想していなかったのか、銀太郎は間抜けな声を上げた。
「駄目かな」
「駄目っつーか、さっきまで寝てたから眠くねぇし」
「じゃあ私だけ寝るから、その間そばにいてよ」
「なんで俺が・・・」
「ねぇ、お願い」
なにか言おうとまた彼が口を開きかけたが、私と目が合ってそのまましばらく固まる。私のおねだり攻撃をくらうといい。そう思いながら、私はじっと銀太郎を見つめた。
やがて銀太郎は私から顔をそらして口を開く。
「き、今日だけだからな」
「うん、ありがとう、銀」
私はまた可愛いと言ってしまいそうになるのをこらえながら、笑顔で言った。
抱きついていたのを解放してから、私は銀太郎の人間とは若干違う構造をした手を握る。やはりその手は暖かい。その温もりを感じながら、私は彼の手を引いた。
「家に行こう。お昼寝が終わったらミカンを食べようね」
「あぁ」
ミカンに反応したのか、彼の大きな尻尾が左右にゆれる。そしてそれと同時に私の手を握り返してくるのが伝わった。
END
作者の落合さんってほかに漫画を描いてないんでしょうか。
なんかどこかで見たことのある絵柄なんですが・・・気のせいかね。
これは予想外に良すぎる・・・というか、大好きです。大好き、です!風邪も月までブッ飛ぶこの衝撃。
狐可愛いよ、狐。
体つきがわりとしっかりしてるし、そのくせ尻尾とか胸の毛とかもふもふだし。なにこの私好みの獣人は。
女の子との関係もいいなー。ほのぼのしてて好きです。
いままでツンデレ萌えとかなかったけど、銀なら・・・銀なら。
銀をもふもふしたいよ、銀。尻尾をもふもふしてうざがられたいです。
この胸のときめきをどうしてやろう。こんなにときめいたのは久しぶりです。獣人いいよね。狐獣人は獣人の中で一番もふもふしたくなります。
今回は読みきりだったけど、連載はしないんでしょうか。連載したら絶対にコミック買うのに。
いろいろなんか伏線も描いてあるっぽいし。金次、出てくるんでしょ?金次はヤンデレっぽい感じがする。
本当に連載してくれないでしょうか。数少ない獣人メインの話しだし。
てかウルジャン、まだロマン連載してたんだ。
今月天使の彫像ですね。ハァハァハァハァ!
それに気が付いてさっきから、もういいよ、パパの台詞が頭の中をぐるぐる回ってます。
危なく見逃す所だった。ウルジャンなんてSBR以外読むのねぇよ、とか思ってる場合じゃなかった。
パラパラめくってたらおっさん見つけて、これ読んでみよう、と思って扉絵見たらロマンでした。おっさんは偉大だ。
これから読みたいと思います。
天使の彫像読んで面白かったらコミック出たら買おうと思います。
嘘だろ、母さん。私先月風邪引いたばっかりなんだぜ?二週間も苦しんでたんだぜ?明後日からテストなんだぜ?
自分の免疫力のなさに絶望した。
今のところはまだそれほど酷くはないから、薬を飲んで安静にしとけば大丈夫、のはず。
とりあえず今週中は頑張る。頑張るから耐えてくれ、私の体。
それよりも「風邪、うつらなかったかな、なんか元気ないけど」って、私じゃなくて犬の心配するのは酷くないですか、母上様。
犬って人間の風邪はうつるものなんでしょうか。いや、結局犬は元気ですけどね。
続きは拍手お返事。毎日ぽちぽち押してくださっている方、ありがとうございます!
追加させていただいたサイト様はjogioサイトではないです。創作です。
獣とか亜人獣人って良いよね可愛いよね、ってことです。
ライラの冒険を見てみたいのですが、見たら見たで絶対に泣きそうなので見る勇気がないです。
泣ける映画なのか知らないけど、ブレーメンの音楽隊で泣いてしまう人なのでやっぱり駄目です。
去年文化祭で小学部の子たちがブレーメンの音楽隊の演劇をやったんですが、一人でこっそり泣いてたのは私です。
なんかね、いままで散々こき使ってきた動物達を食べるだとか捨てるだとかね、酷すぎるだろ、と思って。
最後まで可愛がってやれよ、いままでこき使ってきたんだから。
そう思うと泣けた。
いぬのえいがを見たときはその日だけで一年分泣きました。ろしなんての災難(だっけ?)を見てたときもやっぱり号泣。
今はソフトバンクのお父さんが一人旅(?)してるCMを見ただけで泣きそうになるから困ります。
なので極力動物モノの映画とかドラマは見ないようにしてます。動物好きだけど好きだからこそ泣いちゃうから見れません。
ところでライラって聞くとどうしてもSHの方を思い出してしまいます。
ライラとシャイたんが冒険してるイメージしか浮かばない。
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現在こちらをメインに更新中。
ジョジョラーでケモナーでおっさん&おじいちゃんスキーでSHK国民。
最近はfkmt作品に手を出してます。
乙一作品と三原ミツカズ作品と藤田和日郎作品も好き。
節操なしの浮気性です。