構ってちゃんなお犬様

熱くなってくるとうちのわんこは涼むために廊下に鎮座してます。風通しがいいのと、床が冷たいので気持ちがいいんだと思う。
猫じゃないけど夏はわんこを追っかければ、家の中で一番涼しい場所に行けます。エアコンをつけるとわんこもエアコンの部屋に入り浸ってるんですけどね。そして冬はコタツの中にこもってるっていう。コタツにこもってて熱くなってくるとﾊｧﾊｧ言いながら出てきて部屋から出て行って涼んでます。温室育ちのお犬様です。
それで話は戻りますが、夏の夜とかはわんこが一匹で廊下で寝てるんですよ。たいてい電気はついてません。
なのでよくわんこに激突します、私が。
お前絶対痛くないだろうって思うのに、驚きのせいなのか悲鳴のような唸り声のような鳴き声をあげるんです。大袈裟な子なんです。だって踏むならまだしも、ちょっと足がぶつかるだけだもん。痛くないって。
ちょっと足を怪我をしただけで足を引きずってみせる構ってちゃんです。大丈夫？大丈夫？って一通り心配してあげると普通にまた歩き出します。こういうのを見るとなにやら人間を見ているような気分にさせられる。
あとちょっと散歩中に体調が悪くなった時にうずくまって、この世の終わりのような顔でこちらを見上げて動かなくなります。大丈夫？おうち帰る？ってきくと颯爽と立ち上がって早足で家に帰ります。
だから本当に、ちょっと足がぶつかっただけで本当は全然痛くないんですよ。でも超怒るわけですよ。鼻に皺を寄せて唸りながらこっちを睨んできます。その時は全力で謝ります、私が。足をぶつけちゃうと反撃に噛み付いてくるから、絶対に私の方がダメージが大きいはずなんですけどね。
ごめんねごめんね、って言いながら頭とか撫でてやります。数分それが続くと、わんこは満足してなにも言わなくなります。
そんな我が家の構ってちゃんな女王様です。本人にその気がない時に構うと怒られるので困ったものです。かといって構ってあげないとやっぱり構ってちゃんになります。一人は寂しいんです。
うちのわんこを見てると、やっぱり犬ってすっごく人間の言葉がわかるんだなぁ、と思います。雰囲気で伝わるってのもあるんだろうけど。