おっさんと人外を中心によろずっぽく。凄くフリーダム。
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そんなわけでロゼカイ出会い話。
ロゼリアは私と書いてわたくしと読む。
詳しい設定は過去のポケポケという記事から。
オーダイル達は友情出演。
カイリュー達がこの辺りに移住してから少し経ったが、平穏に暮らせていた。もともと住んでいたポケモン達は友好的だし、オーダイルがよく面倒を見てくれる。弟達もよく彼に懐いているし、なにより人間の手が加わっていない自然の環境がいい。
ここにやって来て本当によかったと思いながら、カイリューは森を散歩していた。弟達は水辺でオーダイルにじゃれついているので、今はいない。最近はこんなふうに一人でいることが多いので、少し寂しく感じる。いつもならハクリュー達はカイリューにべったりだった。
「いい加減、弟離れをしないとね……」
誰にでもなく呟く。歳の離れた弟だから、ついつい世話を焼いたり甘やかしてしまうのだ。
不意に柔らかな甘い香りがして、カイリューは足を止めた。眠たくなってくるほど体の力が抜けるような、リラックスする香りだ。辺りを見渡して香りの元を探す。やがて一本の木の根元に、赤と青の薔薇が咲いているのを見つけた。
「こんな森の中に薔薇が?」
しかも不自然に二輪だけ。不思議に思って、カイリューは薔薇を手に取って目の前に持ってくる。香りはこの薔薇からするようだった。
「花泥棒に罪はないと言いますけど、私それはどうかと思いますの」
薔薇が、喋った。
「わっ……!」
「あ、落とさないでくださいね」
驚いて落としてしまいそうになったが、言われてなんとかそれを回避する。
カイリューの手の上でそれは目を開き、自ら立ち上がった。
「そんなに驚かないでくださいませ。私は花ではなく、ロゼリアというポケモンですわ」
礼儀ただしく彼女がお辞儀をしてくるので、カイリューもつられてお辞儀をする。
「僕はカイリューです。最近、この辺りにやってきた……」
「噂は聞いてますわ。三兄弟の、一番上のお兄様ですね」
いったいどんな噂になっているのだろう、とカイリューは思った。
「私、みなからはロゼと呼ばれてますの。だからカイもそう呼んでくださいな」
ふわりと花がほころぶように微笑みかけながら言われ、カイリューは照れながら首を上下させる。そんな彼の反応に、ロゼリアはふふ、と笑った。すると甘い香りがいっそう強くなる。どうやら機嫌が良くなるとそうなるらしい。
その香りにカイリューは一瞬ぼんやりしてしまったが、すぐにハッとして頭を軽く振った。そして申し訳なさそうな顔をする。
「先ほどはすみません」
「なんのことでしょうか?」
突然謝罪をしてくるカイリューに、ロゼリアは小首を傾げながら相手を見上げる。
「僕は別に、ロゼをどこかに誘拐しようとしていたわけではないんです」
最初にロゼリアの言った花泥棒云々のことを言っているらしい。彼女にしてみればあれはただの冗談だったため、本気で謝ってくるカイリューにおかしくなってしまう。
「いいんです、そんなこと。美しいものを手に取って見たいというのは、自然な欲求ですもの」
さりげなく自分で自分を美しいと言いながら、それに、と小さく続ける。
「あなたになら、攫われてもかまいませんわ」
それは囁くような声だったので、カイリューには届かなかった。ロゼリアも今はまだ、聞かせるつもりはない。
「私、謝られたのはてっきりお昼寝の邪魔をしたことにだと思いましたわ」
ロゼリアは木に寄り添って眠っていた。それをカイリューが薔薇と勘違いをして手に取ったというわけだ。
それを聞いて、カイリューは慌ててしまう。
「ご、ごめんなさいっ……!」
カイリューの一挙一動を見ながら、ロゼリアはひっそりと笑う。しっかりしてそうなのに、どこか抜けていて見ていて飽きない。ここで別れてしまうのは惜しいと思った。
「そのお詫び、というわけではありませんが、よかったら私を水辺まで運んでくださいませんか?」
「水辺まで?」
「えぇ。カイは立派な体をお持ちですが、私のように小さな者には、少しの距離もたいへん遠く感じるのです」
なるほど、とカイリューは水辺に向かって歩き出す。ロゼリアはカイリューの手の上に座ると、辺りの景色を眺めた。いつもと視線の高さが違うので、見慣れたはずの森がまったく知らない場所に見えて新鮮だった。
「体が大きいと移動が楽でいいですね」
「僕はロゼはそのくらいがいいと思いますよ」
大きいのは大きいので苦労もある。
「どうして?」
「だって、その方がロゼは可愛いですから」
無邪気に笑いながらカイリューが言う。まさかそう返されるとは思っていなくて、ロゼリアは驚いた。
「ロゼ?」
「あなたは、惜しげもなく女性にそのようなことを言うのですね」
「なにか変ですか?」
カイリューが本当に不思議そうな顔をするものだら、ロゼリアは天然のタラシだわ、と思った。本人は下心とかなく、純粋に思ったことをそのまま口にしているだけだからタチが悪い。
「そんなことありませんわ。女性は褒められるのが大好きですもの」
そんなことを言っているうちに、水辺に到着した。なにやら騒がしい。川の中でオーダイルが必死に体に巻き付いているカイリューの弟達を引き離そうとしていた。
「あら、ダイルったら両手に花ですわね」
リアルに両手に花のロゼリアが笑い混じりに言う。どうやら二人は知り合いのようだ。
「どうやったらそう見えるんだよ。どっちも雄だぞ」
疲れたように言って、オーダイルはハクリューとミニリュウはそのままに、陸に上がり近付いてきた。引き離すのは諦めたようだ。
「カイリューとロゼは知り合いだったのか」
「さっき森で会ったんです。最初は花だと思って……」
「まぁロゼじゃあそう思ってもしょうがないな」
そう言ってオーダイルは笑った。つられてカイリューも笑う。辺りの空気が凍り付いていることに二人は気が付いていない。
ハクリューとミニリュウが、なに馴れ馴れしく兄に乗っているのだ、とロゼリアを睨んでいる。兄は弟離れができていないが、弟達はそれ以上に兄離れができていなかった。そんなブラコンっぷりを一瞬で見抜いたロゼリアも、二人を睨む。
「カイリュー兄さん、その女、誰?」
聞いたことのないような低い声で問うハクリューに、空気が読めていないオーダイルとカイリューはギョッとする。
「誰って、ロゼだけど……」
「ごめん、質問が悪かったね。なんでそれは兄さんに乗ってるの?」
それ、と言われ、ロゼリアはぴくりと反応する。
「それとは失礼ですわね。ダイル、先ほど私は両手に花と言いましたけど、訂正します」
いつまでも兄にべったりな、とんだ寄生虫ですこと。
とは、流石に声に出しては言わなかった。しかしなんとなく言わんとしていることがハクリューとミニリュウに伝わったようで、二人が殺気立つ。
カイリューは他人に好かれやすい性格をしているから、以前住んでいたところでは(本人は自覚していなかったが)雌にも雄にもよく言い寄られていた。そのたびに、ハクリューとミニリュウがそのポケモン達を追い払ってきたのだ。今回も、例外はない。
ロゼリアがフッと笑う。相手を哀れむような、それでいて小馬鹿にするような笑みだった。
「あなた達みたいな子龍が、私をどうにかできると思って?」
手を口元に持ってくると、そこに息を吹きかける。その瞬間、ハクリューとミニリュウの体から力が抜け、動けなくなってしまった。
「うぉっ……?!」
当然、二人の全体重はオーダイルにかかる。本来なら二人分なら大した重さではないのだが、不意打ちだったのでオーダイルは押しつぶされてしまった。無駄に長さがあるのも、支えきれなかった原因だろう。
「ハクリュー、ミニリュウ?!」
いきなりの出来事にカイリューが弟達を呼ぶ。しかし返事はない。口さえも動かないらしかった。ロゼリアのたった一度の痺れ粉でこの威力なのだから恐ろしい。
「お前ら、どけ……!」
オーダイルが下敷きにされながらもがいている。麻痺を治すには一日経つか、ロゼリアにアロマセラピーをしてもらうしかない。そしてもちろん、ロゼリアはそんなことをするつもりはない。
「カイ、向こうの方で水浴びをしましょう」
「で、でも二人が……」
心配そうに弟達を見る。
「長く川の中にいていきなり上がってきたものだから、きっとめまいを起こしただけです。心配ありませんわ」
「そんなお風呂じゃあるまいし……」
「ね、行きましょう」
ジッと見つめられ、カイリューは言葉に詰まる。ロゼリアにこんなふうに見つめられるとドキドキしてしまう。自分のできることなら、可能な限り言うことを聞いてあげたくなってしまう。こんな感情ははじめてだった。
しばらく逡巡するようにカイリューは黙り、そして弟達を見る。
「ハクリュー達は本当に大丈夫なんですか?」
「もちろんですわ。明日にはピンピンしてます。それに、世話好きのダイルもいるとことですし」
駄目押しだった。確かにオーダイルに任せておけば心配はない。そう思うと、カイリューは下敷きになっている彼を救出した。
「すみません、オーダイル。弟達を任せていいですか?」
「というかロゼがアロマセラピーを……」
「さぁ行きましょう、カイ」
オーダイルの言葉を遮るようにロゼリアは催促をする。カイリューはなんの疑いもなく彼女に頷いた。
離れていく二人を困ったようにオーダイルが見送る。そしてその横で、ぐったりとしているハクリューとミニリュウが忌々しそうな目をしていた。
かくして、ブラコン二人とロゼリアのカイリューを巡る静かな戦いははじまった。
END
そしてカイリューは恋をする。
弟二人はオーダイルが好きだけど、家族愛的な意味でカイリューも好きなんです。
私の中でロゼリアは20センチくらい。公式より若干小さめ。
ロゼリアは気に入ったポケモンには自分を愛称で呼ばせ、そして相手を愛称でよびます。
前はロゼリアはカイリューと同い年か年上って言ったけど、やっぱり年下でもいい感じ。どちらにしても歳はあまり離れてません。
次はハクリュー+ミニリュウ×オーダイルを書きたいです。というかミニリュウにセリフを。
ロゼリアは私と書いてわたくしと読む。
詳しい設定は過去のポケポケという記事から。
オーダイル達は友情出演。
カイリュー達がこの辺りに移住してから少し経ったが、平穏に暮らせていた。もともと住んでいたポケモン達は友好的だし、オーダイルがよく面倒を見てくれる。弟達もよく彼に懐いているし、なにより人間の手が加わっていない自然の環境がいい。
ここにやって来て本当によかったと思いながら、カイリューは森を散歩していた。弟達は水辺でオーダイルにじゃれついているので、今はいない。最近はこんなふうに一人でいることが多いので、少し寂しく感じる。いつもならハクリュー達はカイリューにべったりだった。
「いい加減、弟離れをしないとね……」
誰にでもなく呟く。歳の離れた弟だから、ついつい世話を焼いたり甘やかしてしまうのだ。
不意に柔らかな甘い香りがして、カイリューは足を止めた。眠たくなってくるほど体の力が抜けるような、リラックスする香りだ。辺りを見渡して香りの元を探す。やがて一本の木の根元に、赤と青の薔薇が咲いているのを見つけた。
「こんな森の中に薔薇が?」
しかも不自然に二輪だけ。不思議に思って、カイリューは薔薇を手に取って目の前に持ってくる。香りはこの薔薇からするようだった。
「花泥棒に罪はないと言いますけど、私それはどうかと思いますの」
薔薇が、喋った。
「わっ……!」
「あ、落とさないでくださいね」
驚いて落としてしまいそうになったが、言われてなんとかそれを回避する。
カイリューの手の上でそれは目を開き、自ら立ち上がった。
「そんなに驚かないでくださいませ。私は花ではなく、ロゼリアというポケモンですわ」
礼儀ただしく彼女がお辞儀をしてくるので、カイリューもつられてお辞儀をする。
「僕はカイリューです。最近、この辺りにやってきた……」
「噂は聞いてますわ。三兄弟の、一番上のお兄様ですね」
いったいどんな噂になっているのだろう、とカイリューは思った。
「私、みなからはロゼと呼ばれてますの。だからカイもそう呼んでくださいな」
ふわりと花がほころぶように微笑みかけながら言われ、カイリューは照れながら首を上下させる。そんな彼の反応に、ロゼリアはふふ、と笑った。すると甘い香りがいっそう強くなる。どうやら機嫌が良くなるとそうなるらしい。
その香りにカイリューは一瞬ぼんやりしてしまったが、すぐにハッとして頭を軽く振った。そして申し訳なさそうな顔をする。
「先ほどはすみません」
「なんのことでしょうか?」
突然謝罪をしてくるカイリューに、ロゼリアは小首を傾げながら相手を見上げる。
「僕は別に、ロゼをどこかに誘拐しようとしていたわけではないんです」
最初にロゼリアの言った花泥棒云々のことを言っているらしい。彼女にしてみればあれはただの冗談だったため、本気で謝ってくるカイリューにおかしくなってしまう。
「いいんです、そんなこと。美しいものを手に取って見たいというのは、自然な欲求ですもの」
さりげなく自分で自分を美しいと言いながら、それに、と小さく続ける。
「あなたになら、攫われてもかまいませんわ」
それは囁くような声だったので、カイリューには届かなかった。ロゼリアも今はまだ、聞かせるつもりはない。
「私、謝られたのはてっきりお昼寝の邪魔をしたことにだと思いましたわ」
ロゼリアは木に寄り添って眠っていた。それをカイリューが薔薇と勘違いをして手に取ったというわけだ。
それを聞いて、カイリューは慌ててしまう。
「ご、ごめんなさいっ……!」
カイリューの一挙一動を見ながら、ロゼリアはひっそりと笑う。しっかりしてそうなのに、どこか抜けていて見ていて飽きない。ここで別れてしまうのは惜しいと思った。
「そのお詫び、というわけではありませんが、よかったら私を水辺まで運んでくださいませんか?」
「水辺まで?」
「えぇ。カイは立派な体をお持ちですが、私のように小さな者には、少しの距離もたいへん遠く感じるのです」
なるほど、とカイリューは水辺に向かって歩き出す。ロゼリアはカイリューの手の上に座ると、辺りの景色を眺めた。いつもと視線の高さが違うので、見慣れたはずの森がまったく知らない場所に見えて新鮮だった。
「体が大きいと移動が楽でいいですね」
「僕はロゼはそのくらいがいいと思いますよ」
大きいのは大きいので苦労もある。
「どうして?」
「だって、その方がロゼは可愛いですから」
無邪気に笑いながらカイリューが言う。まさかそう返されるとは思っていなくて、ロゼリアは驚いた。
「ロゼ?」
「あなたは、惜しげもなく女性にそのようなことを言うのですね」
「なにか変ですか?」
カイリューが本当に不思議そうな顔をするものだら、ロゼリアは天然のタラシだわ、と思った。本人は下心とかなく、純粋に思ったことをそのまま口にしているだけだからタチが悪い。
「そんなことありませんわ。女性は褒められるのが大好きですもの」
そんなことを言っているうちに、水辺に到着した。なにやら騒がしい。川の中でオーダイルが必死に体に巻き付いているカイリューの弟達を引き離そうとしていた。
「あら、ダイルったら両手に花ですわね」
リアルに両手に花のロゼリアが笑い混じりに言う。どうやら二人は知り合いのようだ。
「どうやったらそう見えるんだよ。どっちも雄だぞ」
疲れたように言って、オーダイルはハクリューとミニリュウはそのままに、陸に上がり近付いてきた。引き離すのは諦めたようだ。
「カイリューとロゼは知り合いだったのか」
「さっき森で会ったんです。最初は花だと思って……」
「まぁロゼじゃあそう思ってもしょうがないな」
そう言ってオーダイルは笑った。つられてカイリューも笑う。辺りの空気が凍り付いていることに二人は気が付いていない。
ハクリューとミニリュウが、なに馴れ馴れしく兄に乗っているのだ、とロゼリアを睨んでいる。兄は弟離れができていないが、弟達はそれ以上に兄離れができていなかった。そんなブラコンっぷりを一瞬で見抜いたロゼリアも、二人を睨む。
「カイリュー兄さん、その女、誰?」
聞いたことのないような低い声で問うハクリューに、空気が読めていないオーダイルとカイリューはギョッとする。
「誰って、ロゼだけど……」
「ごめん、質問が悪かったね。なんでそれは兄さんに乗ってるの?」
それ、と言われ、ロゼリアはぴくりと反応する。
「それとは失礼ですわね。ダイル、先ほど私は両手に花と言いましたけど、訂正します」
いつまでも兄にべったりな、とんだ寄生虫ですこと。
とは、流石に声に出しては言わなかった。しかしなんとなく言わんとしていることがハクリューとミニリュウに伝わったようで、二人が殺気立つ。
カイリューは他人に好かれやすい性格をしているから、以前住んでいたところでは(本人は自覚していなかったが)雌にも雄にもよく言い寄られていた。そのたびに、ハクリューとミニリュウがそのポケモン達を追い払ってきたのだ。今回も、例外はない。
ロゼリアがフッと笑う。相手を哀れむような、それでいて小馬鹿にするような笑みだった。
「あなた達みたいな子龍が、私をどうにかできると思って?」
手を口元に持ってくると、そこに息を吹きかける。その瞬間、ハクリューとミニリュウの体から力が抜け、動けなくなってしまった。
「うぉっ……?!」
当然、二人の全体重はオーダイルにかかる。本来なら二人分なら大した重さではないのだが、不意打ちだったのでオーダイルは押しつぶされてしまった。無駄に長さがあるのも、支えきれなかった原因だろう。
「ハクリュー、ミニリュウ?!」
いきなりの出来事にカイリューが弟達を呼ぶ。しかし返事はない。口さえも動かないらしかった。ロゼリアのたった一度の痺れ粉でこの威力なのだから恐ろしい。
「お前ら、どけ……!」
オーダイルが下敷きにされながらもがいている。麻痺を治すには一日経つか、ロゼリアにアロマセラピーをしてもらうしかない。そしてもちろん、ロゼリアはそんなことをするつもりはない。
「カイ、向こうの方で水浴びをしましょう」
「で、でも二人が……」
心配そうに弟達を見る。
「長く川の中にいていきなり上がってきたものだから、きっとめまいを起こしただけです。心配ありませんわ」
「そんなお風呂じゃあるまいし……」
「ね、行きましょう」
ジッと見つめられ、カイリューは言葉に詰まる。ロゼリアにこんなふうに見つめられるとドキドキしてしまう。自分のできることなら、可能な限り言うことを聞いてあげたくなってしまう。こんな感情ははじめてだった。
しばらく逡巡するようにカイリューは黙り、そして弟達を見る。
「ハクリュー達は本当に大丈夫なんですか?」
「もちろんですわ。明日にはピンピンしてます。それに、世話好きのダイルもいるとことですし」
駄目押しだった。確かにオーダイルに任せておけば心配はない。そう思うと、カイリューは下敷きになっている彼を救出した。
「すみません、オーダイル。弟達を任せていいですか?」
「というかロゼがアロマセラピーを……」
「さぁ行きましょう、カイ」
オーダイルの言葉を遮るようにロゼリアは催促をする。カイリューはなんの疑いもなく彼女に頷いた。
離れていく二人を困ったようにオーダイルが見送る。そしてその横で、ぐったりとしているハクリューとミニリュウが忌々しそうな目をしていた。
かくして、ブラコン二人とロゼリアのカイリューを巡る静かな戦いははじまった。
END
そしてカイリューは恋をする。
弟二人はオーダイルが好きだけど、家族愛的な意味でカイリューも好きなんです。
私の中でロゼリアは20センチくらい。公式より若干小さめ。
ロゼリアは気に入ったポケモンには自分を愛称で呼ばせ、そして相手を愛称でよびます。
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シノハ
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女性
自己紹介:
1月14日生まれの新潟県民。
ジョジョラーでケモナーでおっさん&おじいちゃんスキーでSHK国民。
最近はfkmt作品に手を出してます。
乙一作品と三原ミツカズ作品と藤田和日郎作品も好き。
節操なしの浮気性です。
ジョジョラーでケモナーでおっさん&おじいちゃんスキーでSHK国民。
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